「今際の国のアリス」のスピンオフ。「今際の国」ではなく、遥か離れた京都という地にアリスが迷い込みます。
キャラクター紹介
名前 | トランプ | 説明 |
---|---|---|
小島亜里朱(アリス) | ハートQ | 主人公の女子高生、ソフトボール部に所属していた |
佐野紀奈(キーナ) | クラブQ | 京都でアリスと最初に出会った女子高生 |
弥刀邦松(ミト) | ハートJ | 花火を上げて全員を集める若い男 |
九喜杜男(クキ) | クラブJ | うだつのあがらない風の管理職のおっさん |
富井幹比呂(トミー) | ハートK | 長距離トラックのドライバー |
加納我文(ガモン) | ダイヤK | 全員をまとめるために進行役を引き受ける怪しい雰囲気の中年 |
金夏英(ハヨン) | スペードQ | 気の強い妹 |
金娥英(アヨン) | ダイヤQ | 物静かな姉 |
由良倫義(ユラ) | ダイヤJ | チンピラ風の私立探偵 |
安食柊(アジキ) | スペードJ | ヤクザっぽいおっさん |
木鞠隆一(キマリ) | スペードK | 黒いスーツを着たおっさん |
? | クラブK | すでに東京に向かった男 |
アリス・キーナ・ミト・ガモン・アヨン・ハヨン・クキ・キマリの8人はトミーが修理したキャンピングカーで東京に向けて出発。ガモンが仲違いするよう仕向けたために、アリスとキーナはスペードJを持ってハヨンたちから逃げ出します。
3巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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町全体が砂漠化した名古屋に到着したアリスとキーナ。キーナが脱水症状を起こし、アリスが水を探しに行っている間に、ハヨンたちが追いついてきてキーナが捕らえられます。
手錠で繋がれ、ハンマーを渡されて放置されたクキは、そのハンマーで手錠を壊しきることができません。自分の手を見つめるクキ。おそらく、このあとで自らの手を破壊して手錠から脱して、自分を嵌めたガモンと手錠につないだミトに復讐に来るんでしょう。
「あいつの戦う眼が気に入らない」と恐ろしい形相になってくるハヨン。ガモンに拳銃を渡して、自らは日本刀を手にします。アリスが姿を現さないと見るや、キーナに拷問を始めます。キーナの叫び声を聞くアリス。ハヨンは元陸軍尋問管、アヨンは元陸軍軍医という経歴の持ち主でした。
アリスは金属バットを手にハヨンの待つ場所に向かって行きます。ガモンはアリスを見つけますが、ハヨンを呼ばず「ハヨンの弱点は、アヨンへの過度な劣等感だ」とアドバイス。ミトもアリスをスルーして、あっさりとハヨンと1対1の状況になります。
ハヨンとアリスが対峙すると、階下から火の手が上がります。入り込む前にアリスが火をつけていました。2人の戦いは、やはりハヨンが圧倒的。ハヨンはアリスを殺すのではなく、その眼をやめて許しを請えと言います。酒乱の父に幼いころから暴力を振るわれ続けて、ゆがんだハヨンの人格。
アリスは、幼いころにアヨンがわざと気弱な性格を装って、ハヨンに父の暴力が向くよう仕向けていたのだと指摘。ハヨンが錯乱して、アヨンに刀を向けた時に、隠し持っていた手裏剣を投げて手に突き刺し、痛みで悶絶している間にキーナを連れて逃げます。下には逃げられないかと思われましたが、火の手は発煙筒を使ったフェイクでした。
出口でアリスたちを待っていたのはキマリ。意味深な言葉で、アリスのカードを要求してきます。
「オレには『任務』がある。」
「我々は、東京を救うためにここにきた。」
そのとき、砂嵐が砂漠に吹いてきて、どさくさに紛れてアリスは逃げ出すことに成功。アリスの姿を確認して、砂嵐の中で追跡を開始するハヨンでしたが、ゴーグルをつけてショットガンを持った何者かに射殺されます。左手が見えず、銃創を固定する包帯のようなものが見えることからクキでしょうか。
アリスとキーナは必至で砂漠を進んで運よくオアシスに到達。そのオアシスには、先客がいました。大きな旅行用リュックを背負う後ろ姿、おそらくクラブのキングでしょう。
4巻で全キャラクターが出てくることになりそうです。進みはやや遅いですね。新たな伏線はキマリのセリフ。キマリにとっては、トランプを集めるのが重大な意味を持つということがわかります。東京を救うって表現からは、本編の隕石エンド以外の展開につながりそうな気がしますが、どうなるのかはわかりません。
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