『神さまの言うとおり』『僕たちがやりました』の金城宗幸原作のダークヒーローもの。
欲望のままに人間を殺す悪の怪人へ変身した人間を倒す、自分自身も化け物に変身した警察官の人間。と書くと伝統的な仮面ライダー的なプロットに見えますが、良い意味でその枠をぶち壊すキャラクターたちが登場し、スピード感にあふれていて面白いです。
1巻と2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
銃をぶっ放したいという願望を秘めた警察官の蛇ヶ崎晋太郎は、電車で部下に高圧的にパワハラする男を目撃。その男が、舌を鋭利な鞭のような刃物に変えた「高圧!上司壊人キルベロ」に変身して乗客たちを次々に殺していきます。
死にそうになった蛇ヶ崎の腕が肉の銃に姿を変え、放たれた弾丸がキルベロを倒します。キルベロの身体から飛び出たカエルを食べる毒山田惨死郎ことドクと名乗るフクロウ。
ドクは街に何が起こっているのかを語り始めます。ドクがキチガエルと呼ぶ人間を欲望のままに壊人に変えるカエルのマッドゼノパスがばら撒かれ、人々が壊人に姿を変えていました。ドクの役目はキチガエルを回収することで、蛇ヶ崎に寄生したキチガエルはまだオタマジャクシだったので、人間の身体と姿を保てていました。その日の夜、自宅に帰ると、同棲していた彼女が結婚を迫る「愛欲!彼女壊人ヒスコルピオン」へと姿を変えます。考える暇もなく、彼女を撃ち殺してしまう蛇ヶ崎。
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蛇ヶ崎が完全な壊人になるのを食い止めるには、ドクがキチガエルを食べて出てきたフンガーボールを取り込むしかないこと。ドクがキチガエルを全て回収すれば願いが叶うことから、壊人を倒すことを決意します。蛇ヶ崎の願いは彼女を蘇らせること。ドクによって蛇ヶ崎の銃から壊人戦士ジャガーンと名付けられます。
友人の結婚式で周囲に祝福を強要する新婦が変身した「祝福!花嫁壊人メデタウロス」、給与と労働を求めて会社を燃やす「社畜!労働壊人バーニングプア」を倒しますが、自分と同じように活動する壊人戦士のヒダリキッキーが登場。ジャガーンを上回る力を見せつけます。
とある中学ではモンスターペアレントが、「毒親!過干渉壊人カカンガルー(♀)」に変身して、校長を殴り殺していました。そのカカンガルーを一撃で葬り去ったのが、「逆鱗!恐師壊獣デス・シャクレ・ジョー」。勝てそうになったところで、同僚刑事のベルちゃんをかばって絶体絶命になり、ヒダリキッキーに助けられます。
ジャガーンがデス・シャクレ・ジョーと戦っているときに、同級生だった呂場端がストーカーしていた女性を快楽で操る壊人に変身していました。
呂場端が壊人なのか、壊人戦士なのか気になるところですが、壊人戦士のような気がしますね。読んでいて思い出すのは、ヤンマガに連載していたラストマン。プロメテウスが飛び散った後に出現した超人と、壊人の描写が重なります。
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