不思議な国「ランド」の話かと思っていたら、壮大な実験場ともいえる箱庭の世界だったことが明らかになったのが3巻。ランドに住む人達は、自分たちのいる世界を「この世」と呼び、ランドを監視する現代の人々が生きる世界が「あの世」と呼ばれています。「この世」の人たちはもちろん「あの世」がどんなところなのかは知る由もありません。
「この世」のルール
50歳で必ず「知命」と呼ばれる死を迎える。知命になると、あの世につれてこられて働かせられる。
四方に巨大な像がそびえ立っており、住民を監視している。像が監視しているので住民は夜に出歩いてはならない。(この像は監視だけでなく、気候の制御などの機能も果たしています)
厳格な身分制度が存在しており、世襲制で仕事が決まること。
災害などの凶事が起こると生贄を捧げる。(このルールはこの世の住人たちが独自に考えだしたもの)
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ランドの謎
まだまだたくさんの伏線というか謎が残されています。もちろん最大の謎は、ランドが存在する理由ですが、
この世とあの世を自由に行き来して、ずっと年を取らない和音。和音と双子だった天音は年を取ってます。
和音が、双子の姉アンを「あの世」につれてきて、教育を施す理由
和音が、双子の妹杏にタブレットを与えて、文字を勉強させる理由。天音は杏を「ランドにとって必要不可欠な娘」と読んでいます。
生贄として捨てられた子どもたちが、テレパスやパイロキネシスなどの超能力を使えること
全部のピースを埋めるには、まだまだストーリーを進める必要がありそうです。和音が年を取らないのは何らかの超能力でしょうか。天音と和音が幼いころに思い描いた「こどもの町」という理想を体現するだけとは思えないランド。超少子高齢化がキーワードっぽいんですが、知命で50歳を超えた人を肉体労働に従事させるってのもよくわかりません。
そもそも、この世に産まれた人たちは完全に隔離されて人権が剥奪されているようにも見えるので、超能力の発動も相まって人間ではない別の種とかいうオチもあったりするんでしょうか。
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