LIMBO THE KING / 田中相(1)(2)(3)、世界を襲う眠り病と戦う元軍人と天才ダイバー

3巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

田中相先生の最新作。3巻でもまだまだ序盤と言える展開で、これまでよりも骨太な長期連載の予感がします。

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眠り病と呼ばれる未知の病と、それを引き起こす何者かとの戦いが描かれます。

3巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)

眠り病と呼ばれる奇病が全世界を遅い、その眠り病が撲滅されてから8年後の2086年アメリカ・カリフォルニアから物語は始まります。軍に所属していたアダム・ガーフィールド二等兵曹は、艦隊の任務で事故に会い、右足を失います。片足を失ったアダムに、特殊任務を持ちかけるトラヴィス中将。その任務とは、ダイブのコンパニオンと呼ばれる眠り病を治療するダイバーの相方でした。
アダムが選ばれたのは、眠り病を終わらせた教科書にも載るほどの伝説的ダイバー「LIMBO THE KING」とのマッチングで適合率97%という驚異的な数値を叩き出したためでした。公式には発表されていませんでしたが、終わったはずの眠り病が、再発する新型に姿を変えて徐々に広がりつつありました。
娘を人質に取られたルネ・ウィンターことKINGは、しぶしぶアダムと組むことを承諾し、新型眠り病患者の治療が始まります。患者の夢の中で圧倒的な力を見せるKING。新型眠り病患者の治療で他のダイバーが命を落とす中、2人は生還します。
眠り病の謎を追いかけるアダムとルネは、新型眠り病が人為的に生み出されたものであることを知り、感染経路を突き止めるため、感染者の記憶へダイブします。そんな中、アダムの弟クリスが新型眠り病に感染。クリスの記憶から、ホログラムだと思われていた感染源が手紙への電磁波コーティングであることを知り、悪意を持った犯人がいることが確定します。

夢の中に潜って記憶から捜査するってのが、SF感出てますね。アダムとルネの描かれ方が熱くて、カッコよく、田中相先生のこれまでの作品とはまったく違う感覚で読めます。