一風変わったサッカーマンガ。主人公の新堂龍司のポジションはゴールキーパーですが、その仕事はゴールを守ることではなく、賭けの対象になっている試合で八百長すること。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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デビュー戦、東京VERSUSのゴールを守る新堂ですが、フリーキックからの得点を許してしまいます。味方の決定的シュートは惜しくもバーにあたって入らず、カウンターで攻め込まれてスーパーセーブを見せますがこぼれ球をフリーで決められます。
試合後、大金を受け取るGK新堂・キャプテンにしてCBの滝・MF佐々木・FWハルクの4人。4人の仕事は、完全な八百長で指定された点差の試合を演出して大金を得ること。ハルクがバーに当てたシュートももちろん狙ったもの。新堂の目的は金ではなく、父親を自殺に追い込んだこの組織の中にいる犯人への復讐でした。
超一流の技術と敵味方の掌握術で、勝利・引分・敗北の指定された点差を作り上げていく4人。負けるときであっても、レギュラーの座を失う訳にはいかないため、自分の技術をアピールしつつ不運で負けたかのように演出していきます。
1巻の最後の試合に至っては、相手GK行きつけのバーのバーテンや店主を懐柔して、深酔いさせて翌日の試合で使い物にならなくさせるという盤外戦術まで登場します。新堂のこの盤外戦術にキレたのが滝。しかし、新堂の覚悟を見て、滝もまた金ではない他の理由でピッチディーラーになったことを語り始めます。
やや表紙のクオリティは低い気がしますが、試合の描写は圧巻です。監督に焦点を当てたジャイアントキリングも新しいと思いましたが、今作はそれ以上です。
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