高校生ながら司法試験に合格するほどの能力を持ち、退屈に悩まされていた主人公の境裕明が殺し合いのゲームに挑みます。
4巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)
屋上から飛び降りようとしている女子生徒を助けようとした境でしたが、自らも落ちてしまいます。気がついたときには、自殺者だけが集まる死後の世界「煉獄」に来ていました。
ここでは、繰り返し殺し合いのゲームが開催されており、境も参加を余儀なくされます。ゲームは基本的に2種類のパターンがあり、
参加者が協力して生き残る
参加者たちがお互いを出し抜いて殺し合う
のどちらか。よくあるパターンですが、死後の世界ということもあり、全員死亡でゲームオーバーにならない限り、死後の世界でのゲーム参加は続きます。煉獄にいる人たちの体には数字が刻印されており、ゲームで他の参加者を殺すたびに666から数字が減っていき、ゼロになると願いが叶います。
独特なのは、自殺者だけが集まる世界が故に、自らを破滅させて他の参加者も巻き込んで死のうとする人がいること。
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相互信頼ゲーム
2つの部屋にそれぞれ猛獣が入っているかもしれない扉が2つあり、参加者2人が4つのボタンを押して、開く扉を選びます。お互いに同じボタンを押せば、2回押されることで扉は開きません。鏡宮鑑と出会い、ゲームの前提を知らなかった境は敗北します。
殺人鬼撃退ゲーム
6人の参加者の中に一人殺人鬼が混ざっており、殺人鬼は5点、他の人は1点の持ち点。毎晩殺人鬼は+2、その他は+1され、バトルで点を消費して多い点数を提示して勝利し、相手を殺すと相手の持っているポイントを奪うことができます。「殺人鬼」を当てればクリア。殺人鬼は全員を殺せばクリア。
死にたがっている2人の死を偽装して、増やしたポイントを奪って一気に決着をつけようとする殺人鬼の白姫。境は自ら無抵抗に死んで千福にポイントを渡しておくという荒業で白姫をはめて勝利します。
生贄数取り
上下に別れた3x3の部屋をディーラーと参加者が交互に移動して、50人目の生贄を捧げてしまったほうが敗者となります。部屋によって、捧げる生贄の数は違います。勝利の鍵は、部屋ごとに必要な生贄の数を生成するルールを見つけ出すこと。
3x3で中央の部屋が5の魔法陣になっていることを見抜いた境は、自ら49人目の生贄を捧げる部屋に入って勝者となります。
生存実験ゲーム
8人の参加者で4人が実験者、4人が実験台となり、実験者がそれぞれ持つ100ポイントを合計300ポイント以上使えばクリア。実験台の4つの部屋は1ターンごとに回転し、それぞれポイントに応じて気温上昇、気圧低下、気温低下、刃が近づくという環境の変化が起こります。
参加者の一人がいきなり大量のポイントを「刃が近づく」に使うというピンチがありました。その刃の部屋を突破して、300ポイントを使い切るために、大量出血からの極低温部屋への移動という荒業を使って境が生き残りクリアとなります。
ニーベルンゲンの悲劇
円周状に配置された東西南北4つの部屋を移動して、騎士を倒せばクリア。騎士は5分ごとに部屋を移動し、移動先の部屋にいる人たちを皆殺しにします。ヒントとして、毎ターン4より大きくはない同じ距離を移動し、1周すると反転して移動を始めます。
円周状に配置されていると錯覚させられましたが、実際には螺旋状に4つ以上の部屋が配置されていることを看破し、ニーベルンゲンの騎士ジークフリートが背中から忍び寄ってきたハゲネに殺されたというウンチクも加味して背後から移動してきて弱点を刺し、クリアします。
今のところ、すべてのゲームがなかなか魅せる展開で、面白いです。この系統はマンガは結構多いですが、一致団結してクリアするゲームの中に自殺志願者がいるのをなんとかする、という点は新しいですね。
数字の666は、マンガ的にどう考えても0まで到達しなさそうなので、途中で大きく飛躍する展開がありそうです。
5巻のあらすじと感想
予想通り、参加者数が大きく跳ね上がったゲームが開催されるようです。
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