山田恵庸先生の最新作。どうも終盤がうまくたためない傾向にあるみたいですが、今作はどうでしょう。舞台説明と伏線を広げる1巻は、毎回お色気シーンも交えつつ盛り上げてきます。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
メデューサ症候群と名付けられた、少女が殺人鬼に変わる事件が日本で多発するようになっていました。主人公の甘城千歌もその一人。大食漢でブラコン、兄が家を出てから家庭がばらばらになってしまったという背景を持つ千歌は、その容姿でミス常磐学園と呼ばれていました。
先輩に金と引き換えに、男たちに売られ、遊びに行った帰りに無理やり家に連れ込まれます。そこから襲われそうになったところで、記憶が途絶え、気がつくと男たち3人と先輩の女性2人を殺害していました。
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千歌が移送されてきたのが海に囲まれた羽黒刑務所。そこには凶悪犯の少女ばかりが集められていました。
GPS内蔵で外せない耳錠とブレスレットを装着されます。刑務所で最初に出会った小夜子という女性からは、「私と組みましょう」「私たち、ここで殺し合いしてるのよ」という不穏な言葉が飛び出します。
夜、ベッドに入って眠りにつこうとすると、枕カバーの中に「何があっても部屋から出るな」というメモ用紙を発見。外からは、扉を叩く音と悲鳴が聞こえてきます。施錠されているはずの電子錠は開いており、部屋の外で、瀕死になっている小夜子を見つけます。
そこに駆けつけてきた美依那という少女に襲われ、さらに鎖とハサミを手にしたカレンが現れたところで意識を失います。気がつくと、刑務所内の医療センターでした。
まだまだ、刑務所内で何が行われているのかははっきりしませんが、夜になると解錠されて夜な夜なサバイバルバトルとかでしょうか。登場した少女たちは、
元風俗嬢で殺した男の目玉を収集していた切嶋カレン
空手とボクシング経験者で3人の警察官を殴り殺した真垣詩音
高学歴の女ばかりを狙って殺し、脳だけを奪い取っていた鬼ヶ原小夜子
少なくとも3人の児童を絞殺して川に遺棄した石動美依那
斧やナイフで20人以上の村人を皆殺しにした巴あや
ロシア系ハーフで、出会い系であった男を殺し続けたカチュア・ラストルグエヴァ
人気バンドのヴォーカルで、ファンを6人考察した槇村霧子
何をしたか不明で、事件も報道されていない謎の黒木洋子
もちろんみんな美女ばかりで、刑務所とは思えないほどの至れり尽くせりぶり。この後どういう展開になっていくのか全然わかりませんが、共通の敵との戦いではなく、まずはサバイバルバトルでしょうね。
- 作者: 山田恵庸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2017/06/06
- メディア: コミック
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