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屍囚獄 / 室井まさね(4)、火あぶりから村全体が炎に包まれ、さらなる地獄が開幕

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屍囚獄(ししゅうごく) 4 (バンブーコミックス WINセレクション)

人口わずか43人の廃村寸前の小さな集落八坂村にフィールドワークにやってきた女子大生たち。そのフィールドワークに参加すれば、単位がもらえるということでノコノコとやってきます。

葦原教授、香坂(かごさか)助手と、比奈、紗霧、五瀬、美那、美琴、このはという6人の女子大生たちですが、狂気に包まれた村で次々と命を落としていき、生き残っているのは香坂・比奈・五瀬・美琴の4人だけ。

4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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村長の屋敷で伊助の母と一緒にいる美琴の前に、猿田彦の面をかぶった男が姿を現します。伊助でないことにすぐに気づきますが、猿田彦の面をかぶった男は斧を振り下ろして寝たきりの伊助の母を殺して走り去ります。

その現場にやってきて泣き叫ぶ伊助。村長がやってきて、母を殺したのは伊助だと決めつけ、村人に手伝わせて伊助を火あぶりにします。美琴は貴彦が戻ってくるまでということで、蔵に閉じ込められます。

村人を襲い、女たちを助けた男に香坂が接触。男の正体は、村に恋人を拉致されて殺されたという至極全うな復讐の鬼でした。(以下、名前がないのは不便なので「復讐マン」とします。)

蔵に閉じ込められた美琴を助けに来たのは、貴彦から鍵を預けられたうずめ。うずめは幼いころに拾われて、村長の家に軟禁されて育てられていました。大きくなった時に「宇受女」にするために。

うずめと一緒に蔵を出た美琴は、走り去る復讐マンを目撃。進んでいった先で、備中鍬で胸を刺された香坂の死体を発見します。復讐マンが香坂を殺したと思い込む美琴。どうでもいいポイントですが、登場する農具が軽く数百年は昔のものばかりですね。

火あぶりで死んだかに見えた伊助は、生きていて体が燃えたまま村長に覆いかぶさります。焼死する村長と燃えていく村長の家。そのまま火が燃え移っていって村中が火に覆われていきます。こんなに炎に弱いくせに、伊助を火あぶりにするとか、村人の頭が弱すぎる。

村人とともに比奈を探していた五瀬ですが、比奈には逃げられます。五瀬は、比奈をあきらめた村人たちに弄ばれそうになりますが、火事に気付いた村人たちが慌てふためくのを見て、「みんな死んじゃえ」と言いながら村人を殺し始めます。逃げた比奈は宮司に匿われます。

村長が死んでしまい、恨みを晴らす先を失くした復讐マンは、父親の代わりに息子である貴彦を殺そうとナタで襲い掛かります。助けに入った美琴が、復讐マンを突き飛ばし気を失ったのを見て、何か縛るものをとロープを探しに行きます。しかし、復讐マンは意識を失っておらず行方が分からなくなり、貴彦とうずめの姿も見えなくなります。一人になってしまった美琴の前に現れたのは、ナタを持った能面の男。またお面をかぶったキャラの登場です。

4巻では、

  • 女たちを助けて、村人を襲う男の正体→復讐マン

  • 貴彦が匿っていたうずめ→村長が拾ってきて大きくなるのを待っていた少女

が明らかになりました。猿田彦のお面をかぶった伊助じゃない方の男は、出てくるタイミングからすると村長以外が消去法的にないんですが、伊助に焼き殺されてしまったので説明どころがなさそうです。新たに出てきた謎は、

  • 香坂を殺したのは誰なのか(誰も動機がないし、復讐マンじゃなさそう)

  • 美琴の前に現れた能面の男

  • 朝は歩くのもつらそうだったのに、夜になって真っ暗な森の中をすごい速度で走れるうずめ

  • 村の凄惨な現場からは距離を置きつつ「猿田彦の呪いは誰にもとめられない」「これからもっと恐ろしい災厄が起こる」と予言する宮司。その宮司がなぜか比奈が処女かどうかを気にしていること

  • 村から出てうずめを保護してもらおうという美琴の提案に対して、意味深な目配せで乗り気じゃない様子を見せた貴彦とうずめ

あたりでしょうか。ツッコミどころはいろいろあるような気はしますが、どういう風にまとめていくのか楽しみです。

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