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TOUGH 龍を継ぐ男 / 猿渡哲也(2)、静虎と喜一の代理戦争としてぶつかる龍星と姫路

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TOUGH 龍を継ぐ男 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

プレイボーイで連載している格闘マンガ「TOUGHタフ」シリーズの最新作「龍を継ぐ男」。主人公は18歳の龍星、鬼龍の息子です。静虎に弟子入りした龍星は、世界中にいる鬼龍の子供たちとの戦いに身を投じることになります。

静虎が「あの男だけは別格」と話す鬼龍の息子の一人である鬼塚姫次は、心がなく初めて人を殺めたのが小学生のときという危険人物。その姫次に超実践的武術である灘神影流を叩き込んだ師匠は宮沢喜一。

2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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10年前に生きていれば31歳になる優しく穏やかだった息子を殺された恨みを語る母親。精神鑑定で「善悪の社会規範がなく極めて自己中心的」とされ、医療少年院へ送られた姫路への恨みを述べます。

ボルキアをボロボロにして、車で静虎と龍星の前に運んできた姫路は、同じ鬼龍の息子である龍星につっかかります。

「お前も殺したいんだろ、鬼龍を」

「龍の血がそうさせるんだ」

と語る姫路。触れるだけで肉を切り裂く姫路の手を前に、今の龍星では勝てないと見た静虎は、龍星を気絶させて引き上げます。1か月後に、姫路と戦えるよう龍星を仕上げると姫路に約束する静虎。海に浮かべたボートの上で、龍星の特訓が始まります。

1か月後、六本木ヒルズの屋上で対峙する龍星と姫路の姿がありました。特訓で無駄な力みが消えた龍星は、姫路に肉を引き裂かれますが、恐れず間合いをモノにして姫路の心臓に掌底を撃ち込みます。立ち上がった姫路に、再び掌底を撃ち込み心臓を停止させる破心掌を、不完全ながら打ち込みます。

戦いを終えて、心臓が停止した姫路を蘇生させるためにマッサージを始める静虎。姫路は単なるサイコキラーという訳ではなく、幼いながらに友達を救うために幼児性愛者だった男を刺殺していたという過去が明らかになります。その姫路に、武器に頼るのではなく、自分の力で大切なものを守ることができるようにと灘真心影流を喜一が授けた、というエピソードが描かれます。

いかにもな悪役で出てきた姫路でしたが、やはり鬼龍の子でしたね。同じ血を引いていて、喜一の教えを受けて強くなった姫路を1か月の特訓で倒す龍星の才能がすごすぎる気もしますが、主人公補正でしょう。いきなりクライマックスが終わってしまった感がありますが、次の鬼龍の子の師匠は誰かな。

TOUGH 龍を継ぐ男 2 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

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