ヒバナに連載している「放課後のカリスマ」のスエカネクミコ先生の最新作。ゾンビが跳梁跋扈する18世紀のフランスを描きます。誰が主人公なのかわからないほど、禍々しさを放つキャラクターがたくさん登場。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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18世紀フランス・オーストリアの国境。オーストリアからフランスへ嫁いでいくアントワネットを載せた馬車がゾンビの群れに襲われます。アントワネットの双子であるアルベールは、剣を手に取りゾンビと戦い、たったひとり生き残ります。
フランスではゾンビたちが蠢く「蘇り病」の被害が広がっていました。フランスまでたどり着いたアルベールは自らをアントワネットと名乗り、歓待を受けます。馬車が襲われたという場所を検分し、ゾンビたちがすべてクビを落とされていることを訝しむ衛兵のジェラールとバスティアン。
アントワネットを暗殺しようとする男たちが、夜にアルベールに襲いかかりますが、常人ならざる剣技で撃退します。物音に気づいてかけつけたバスティアンは、アントワネットを名乗っている人物アルベールが男であることに気づきます。
オーストリアとフランスの国際問題に発展することを避けるために、そのまま嫁入するアルベール。アントワネットと結婚するはずだったオーギュストも、これが政略結婚であるという意味を察して受け入れます。
アントワネットを暗殺しようとしていたのは、フランス国王陛下の愛人マダム・デュ・パリー。部下のドミニクとアンジェロは、アントワネットの暗殺に失敗しましたが、アルベールが人間ならざる強さを持つことに気づいていました。バスティアンもまた、アルベールをアントワネットとして護衛していたときにそのことに気づきます。ゾンビたちの首をいとも簡単に切り落としていくアルベール。
バスティアンが、アルベールに危険を感じて殺そうとしたときに、アルベールでない何者かの人格が姿を表します。バスティアンの剣で自らの胸を貫き、とまどうバスティアン返す刀で貫いて殺します。
フランスの市街では、少年のナポレオンがゾンビたちを束ねて何か良からぬことを企んでいる描写が入ります。
18世紀のフランス、王族のドロドロした世界にゾンビを加えて、これから面白くなろうかというワクワク感あふれる1巻。アルベールは主人公と言うにはあまりに禍々しく、正義感に溢れたバスティアンは早速死んでしまいました。まったく先が読めません。
- 作者: スエカネクミコ
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2017/01/12
- メディア: Kindle版
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