デビルサマナーシリーズでソウルハッカーズに続くのが「デビルサマナー葛葉ライドウ対超力兵団」と「デビルサマナー葛葉ライドウ対アバドン王」。
ソウルハッカーズは3DSで出ているのでプレイ済みですが、葛葉ライドウはどちらもPS2を持っていないのでプレイしていません。デビルサマナーが大正20年に降り立つ独特の世界観が素敵なんですが。
その葛葉ライドウがファミ通でWebマンガ化されたのが「デビルサマナー葛葉ライドウ対コドクノマレビト」。ゲーム内のお約束を抑えつつ、美しい絵で展開される悪魔との戦いが描かれます。
キャラクター紹介
キャラ名 | 説明 |
---|---|
葛葉ライドウ | デビルサマナーである葛葉一族の14代目「ライドウ」の名を継いだ少年。超國家期間ヤタガラスの使命で帝都を守護する |
業斗童子(ゴウトドウジ) | 黒猫の姿をしている葛葉一族のお目付け役 |
鳴海 | ライドウが住みこみで働く探偵社の所長 |
安倍星命(アベセイメイ) | 陰陽師・安倍晴明の一族出身でヤタガラスの情報部に所属。ライドウと組んで帝都の怪異た戦う |
串蛇(クシナダ) | 生体エネルギーであるマグネタイトを蓄積させる技を持つ供倶璃(ククリ)一族の媛 |
あらすじと感想(ネタバレ注意)
帝都では悪魔の仕業と思しき事件が頻発していました。赤い部屋事件、刀狩り事件などの事件を解決していく葛葉ライドウ。その事件の裏に見え隠れする、蛇のマークが記された覆面の集団「秘密結社コドクノマレビト」の存在。
鳴海が所長を務める探偵社に持ち込まれる悪魔絡みの事件を解決していた葛葉ライドウのもとにヤタガラスから派遣されてきた安倍星命も加わり、帝都を陥れようと悪魔絡みの事件を手引きする組織に正体を追います。
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莫大なマグネタイトを持つお姫様を護衛することに
そんなライドウ達に次に舞い込んだ仕事はとある女性の護衛。その女性は、串蛇という名前で供倶璃一族のお姫様。といってもそんな恵まれた身分ではなく、供倶璃一族の秘術を継承するためだけの存在。その秘術は、人間の体に大量のマグネタイトを蓄積するというもの。受け継いできた大量のマグネタイトが狙われていました。
コドクノマレビトの首領の正体と、その目的が明らかに
コドクノマレビトの首領は、実業家で莫大な資金をバックに帝都に悪魔化する丸薬をばらまいた倉橋黄幡、に見えましたが黄幡の罠にはめられたときに本当の首領が判明します。それまでずっとライドウと組んで戦っていた安倍星命。
3人の媛がコドクノマレビトの手に落ちて、帝都は黄幡がばらまいた丸薬の影響で悪魔化した民衆で地獄と化します。ヤタガラスとコドクノマレビトの壮絶な戦いで、星命が狙っていたのは聖獣ベヘモスの召喚。間一髪で串蛇の封印が解ける前に助け出すことに成功しますが、4人目の供倶璃の媛の代わりに帝都中の悪魔を蠱毒のように喰い合わせて大量のマグネタイトを収集し、ベヘモスが姿を現します。
コドクノマレビトを裏から支配する黒幕の宇宙生物が登場
ベヘモスが完全に姿を表す前に、覚悟を決めて友人だった星命を討つライドウ。ベヘモスが消滅し、めでたしめでたしかに見えましたが、ベヘモスから解放されたマグネタイトを太陽が吸い込んでいきます。といっても戦いが行われていたのは夜で、本物の太陽ではありません。正体は宇宙から飛来したクラリオンという生物。悠久の時間、宇宙をさまよったクラリオンは消耗した体を癒しつつ地球を捕食するときを待っていました。クラリオンが地球にやってきた時に生まれた子供が星命。生まれた日に隕石が飛来したことから付けられた名前。クラリオンの一部が寄生した星命は、幼い日に出会った黄幡を従え、自らの復活のためのエネルギーを集めさせていました。
最強の悪魔コウリュウを召喚し、クラリオンを撃破するライドウ
コドクノマレビトは「孤独の客人」クラリオンを指す言葉。残った人たちもクラリオンの吸魔によって、残ったエネルギーを奪われます。串蛇は自らに封印されていたマグネタイトをライドウに託して散ります。そのマグネタイトでライドウが召喚したのは龍神コウリュウ。女神転生IVではデミウルゴスと並んで破魔・呪殺無効、物理と銃以外は全耐性の最強悪魔なんでこれは納得ですね。コウリュウ+最強の刀アメノオハバリでクラリオンを打ち倒し、吸収されたマグネタイトが解放されて帝都は救われます。
ただのバトル漫画ではなく、女神転生デビルサマナーシリーズとして抑えるところはちゃんと抑えています。Dr.ヴィクトルの研究所での悪魔合体や、異世界に迷い込んでアリスと戦った時に登場する赤いおじさんや黒いおじさん。起死回生のシーンで出てくる体力を回復する薬ソーマ。ゲームした人があえて突っ込むなら、比較的弱い悪魔(ポルターガイスト、オルトロス)が結構活躍してるところ。スカアハやクー・フーリンを使役するあたりは主人公として納得感があります。
私は女神転生シリーズを結構プレイしているという立場の読者でしたが、未プレイの人にも読んで欲しい一作ですね。ゲームにはない臨場感のある絵でダークな世界観が映えていい感じです。
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