11巻が出た時点で、巻末に12巻で最終巻という予告が出ていたので驚きました。そのままいろんな要素を置き去りにして完結してしまいました。
生まれながらにして天然のオロメテオールという絶大な力を持つ主人公ツナシと、科学の力で他国を侵略して勢力を広げる骨(グウ)の国、という2つの対立軸。主人公よりも登場シーンが圧倒的に多いのが骨の国のアモウ、ベルナ、ニキ・メノンの3人。読者はどうしても骨の国視点になってしまいます。
侵略国家「骨の国」
ライタイトという鉱石から取り出したエネルギーが文明を支えており、侵略に使う兵器もライタイトで動く無人の機械兵で、反乱もなく平和な国家
40歳を超えると、高齢者として天国に送られるため、少子高齢化問題が存在しない。
天国はライタイトの力で上空に浮かぶ介護施設。
一部の兵士はライタイトから得られたエネルギーを魔力(モリ)に変えて使役。魔力と魔力がぶつかると大きい方に吸収されるだけで何も起きない。そのためライタイトを使った兵器で反乱が起きず、平和が保たれている
ほぼ完全な能力主義だが、40歳で天国に行くこともあり、貧富の差がほとんどない
優秀な若者が能力を発揮して、自国は平和なままに、自国の優れたシステムを他国にも適用するために侵略を繰り返す。骨の国が恐れているのは超常の力で機械兵を紙くずのように吹き飛ばすオロメテオールだけ