「マギ シンドバッドの冒険」は登場人物の一人・シンドバッドを主人公とした、マギのスピンオフ作品。
順風満帆に見えたシンドリア商会でしたが、シンドバッドが留守にしていた間にヴィッテルが投資詐欺に嵌められます。詐欺を行った人物はマリアデル商会のマーデルという女性、未来のオーム・マドーラ。
剣闘試合で決着をつけることになり、マーデルが出してきた幼き日のマスルールにシンドバッドは敗れ、奴隷となります。
9巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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ジャーファルはラシッド王に相談しますが、できるのは「お茶をすること」くらいと言われてしまいました。
マーデルは奴隷商人として、莫大な財をなしましたが、奴隷支配の要となっていたのは「母性」によるマインドコントロールでした。シンドバッドもその母性に支配されつつ、ファティマーを越える奴隷長として才覚を見せます。
シンドバッドに嫉妬したファティマーは、奴隷を逃がして罪をシンドバッドに擦り付けようとして失敗し、男娼として売り払われます。本編では、のちに主人を殺してのし上がった奴隷商人として登場しました。
ファティマーの様子と、気高いマスルールの目を見た時にシンドバッドの目が覚めます。己の慢心が招いた現状。シンドバッドは、奴隷長の立場を活かして、奴隷たちをマーデルのマインドコントロールから解放していきます。
一方、ジャーファルたちも、マリアデル商会にやり返すための策を実行に移します。「ある国」が近々奴隷制を導入するので、奴隷の価値が高騰すると思わせ、前金で大金を支払わせる契約に持ち込みます。疑うマーデルの背中を押したのは、ジャーファルやルルムの隣にいたバルバッド国王の存在でした。まんまとバルバッドが奴隷制を導入すると思い込まされて、契約により大金を失います。
さらに、シンドバッドが指揮した奴隷の反乱により、金だけでなく奴隷を含むすべてを失うマーデル。この後、海賊となって、本編で登場するわけですね。
8巻ではシンドバッドの全能感からくる慢心が描かれましたが、9巻では犠牲が出るとわかっていて子供の奴隷たちに反乱を起こさせるシーンがありました。きれいごとだけでは世界を手にできない、というダークな一面も手にしていくシンドバッド。やっぱり本編ではラスボスなんでしょうか。
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