小説仕立てではありますが、まごうことなき自己啓発書「夢をかなえるゾウ」。この手の本って、変に小説になることで焦点がぼやけてしまうんですけど、なかなかどうしてうまくまとめられていました。
あらすじ
うだつの上がらないサラリーマンが、象の姿をしている神様ガネーシャと契約します。ガネーシャの課題を一度でもこなせなければ、今までと変わりばえのしない下らない人生の続きが待っており、航海を抱えたまま死ぬことになってしまいます。
ガネーシャが言うことは自分が変わるために一番簡単な方法で、主人公はその方法を受け入れガネーシャが次々に示す課題をこなしていきます。このガネーシャの課題がそのまま自己啓発の内容になっています。こうすれば、こうなるという姿が示されることで説得力をます効果が。
ガネーシャの課題
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靴を磨く
コンビニでお釣りを募金する
食事を腹八分に抑える
人が欲しがってるものを先取りする
営業ツールである靴を大切にすることや、世の中の人を喜ばせたい気持ちの重要性を訴えます。また、自分で自分をコントロールすることや相手が本当に欲しがっていることを先に提案することで差を付けられます。
トイレ掃除をする
まっすぐ帰宅する
その日頑張れた自分をほめる
1日何かをやめる
人の嫌がる仕事を率先すること、時間は有限であり限られた中で取捨選択し、やりきれば自分を褒める。
決めたことを続ける環境を作る
毎朝全身鏡を見て身なりを整える
自分が一番得意なこと、苦手なことを人に聞く
内側からよりも、外側から客観的に自分を把握する。また、環境を変えることで自分自身を変える。
夢を楽しく想像する
運が良いと口に出して言う
身近で一番大事な人を喜ばせる
誰か一人のいいところを見つけてホメる
夢は思い浮かべるといつか実現する。エジソンのエピソードで、発明途上の失敗はすべて成功と述べた。成功せずとも運が良かったと言うことが重要。
物語なので、自分だけでなく他社に影響を与えることについても述べられています。他人を褒めることや、身近な人を大切にすること。
人の長所を盗む
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ひとつひとつの課題は大きくないんですが、すべてを意識するのは難しそう。物語を読むという形式なので、総じて受け入れやすそうなので、評価はまあまあと言ったところ。あくまで私がこれまで読んだ自己啓発の中では、ですが。
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