中卒労働者から始める高校生活は、通信制高校が舞台のマンガ。作者の佐々木ミノル先生も20年以上前に通信制高校に通われていたそうです。叔父さんも一緒に通われていたとか。
主人公は片桐真実(まこと)18歳、中卒で工場勤務。3歳下の妹である真彩と2人暮らし。母親はおらず、父親は何らかの事情で服役してから出所してきました。
5巻では父親が会いに来て真実にも一波乱あり、莉央ともちょっとギクシャク。真実は何も悪くないんですけど、親と言う初期パラメタに恵まれないとどれだけがんばっても這い上がるのが難しいマイナススタートになっちゃいますね。
6巻では、シングルマザーの斎藤若葉の過去が明らかになります。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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父親が職場に来てから落ち着かない様子の真実。莉央とのデートでも、自分の抱える悩みを吐露できないことから不機嫌な態度に出てしまいます。しかし、真実の莉央への思いは本物で大切にしようという気持ちは伝わり、すわお泊りかとなりますが、そこは妹の真彩が乱入してきてすんなりとは行きません。
春になり、2年生になった真実たちに次に訪れたイベントは生徒会選挙。通信制高校にも生徒会があるんですね。先生たちから生徒会長に推薦されたのは最年長の松井さん、そして総務に真実が推薦されます。
「もっとちゃんとした奴、他に山ほどいるだろう」と拒む真実に、「ちゃんとしたとは、例えば?」「君は聡い子だよ、世界を広げよう」と呼びかける松井さん。中卒っていっても、定年まできっちり勤め上げた松井さんの言葉には重みがあります。
新入生が入ってきて、真実をパイセンと軽く呼ぶ営業マン風の男が登場しますが、生徒会選挙の時に正体が明らかになります。斎藤さんを見つけると「若葉!」と呼び、斎藤さんは男に気付くとひなちゃんを抱えて逃げていきます。男は真実に止められるも、「逃げた嫁なんだよ、行かせてくれ」と叫びます。
一人で抱え込もうとする斎藤さんでしたが、真実たちに過去を話し始めます。5年前、高校1年生だった斎藤さんは責任感の強い真面目な生徒でした。ただ、その真面目さ所以に融通が利かず、周りから避けられている様子も。そんな斎藤さんが惹かれたのが、友人が多くアウトローなトミーという先輩でした。学校にいかずバイトばっかりして仕送りしているトミー。トミーと斎藤さんは両思いに見えますが、トミーには別に彼女が。ここから一波乱あるわけですね。
真実と莉央は一旦置いておいて斎藤さんに焦点が当たる6巻。佐々木先生も10代の頃に、通信制高校の生徒会選挙の応援演説の思い出があるとか。いろんな人が集まる人種のるつぼですが、基本は普通の高校と変わらないんですね。
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