日露戦争が終わった後の北海道を舞台にしたマンガ。元軍人で「不死身の杉元」と呼ばれて恐れられていた杉元佐一と、アイヌの少女アシリパが、アイヌの遺した金塊を追います。
同じくアイヌの金塊を追うのは脱獄囚を率いる土方歳三と、第7師団を率いる陸軍中尉の鶴見。
ニホンオオカミのレタラを狙う二瓶鉄造と第7師団にいた谷垣が、杉元達と交戦を開始。3巻では熱いニヘイゴハンを魅せてくれました。谷垣と組んではいますが、二瓶もまた刺青を持つ脱獄囚で獲物を横取りする人間をためらいなく殺す凄腕の猟師。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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杉元と二瓶、白石と二瓶の猟犬が戦っている隙にアシリパが谷垣に人質に取られてしまいます。降参して縛り付けられますが、アシリパの方を向いた一瞬で脱獄王白石が縄抜けして逃げ出します。
アシリパを抱えて移動する谷垣は、沢を通っているときにアイヌが仕掛けたアマッポという毒矢の罠にかかります。アシリパに応急処置をして貰いますがリタイア。二瓶がアシリパを抱えて移動を開始します。狙いはアシリパを助けに来るレタラと杉元たち。
開けた所でレタラを待っていると予想通りアシリパを助けに来ます。銃弾を避けるために左右に移動しつつ進んでくるという知性を見せます。腕に噛み付かせて、眉間を撃ち抜こうとした所で後ろからガブリ。レタラは一匹かと思いきやつがいでもう一匹ニホンオオカミが居ました。二瓶は死に杉元に皮を剥がれます。リタイアした谷垣はそのままアシリパの居たアイヌの里に連れていかれて治療されることに。
谷垣からはいろいろな情報が得られます。脱獄囚もいろいろいたみたいですね。
鶴見中尉は情報将校で、集めた情報からアイヌの金塊が言われている量の千倍、現在にしておよそ8000億円程度の莫大な量であることに当たりをつけていました
アイヌの金塊の場所を知るのっぺらぼうは「目的が一致する」土方歳三にだけ、その本当の金塊の量を伝えていました。その目的とは北海道の独立国家化
最初に杉元に金塊のことをおしえたおっさんは、酔っ払って妻子を殺してしまったという救いようのない雑魚
女郎屋で土方に仲間になるよう誘われていた牛山は、十年間柔道で無敗。師匠の妻にまで手を出すほどの女好きで門下生に痛めつけられそうになった所で、10人を相手にして全員を素手で殺してしまった猛者。
一番やばい脱獄囚の33人殺した津山という男は、すでに殺されている。殺したのは鶴見、やはり只者ではありません。
鶴見が頭の傷を追った旅順攻囲線は10000人の兵が無理やり突撃させられて、半数以上が死ぬという悲惨な戦い。さらに一切報奨金も出ず、日本に絶望して、残った第7師団の兵を率いて軍事独立国家の樹立を目指している。裏にいるのはイギリスの武器商人
白石が情報を集めようと女郎屋に行ったところで、その怪力柔道家の牛山とバッタリ。逃げようとして第7師団まで巻き込んだ戦いになり、鶴見中尉も駆けつけます。がこれは土方の陽動で、狙いは銀行。壁の薄い貸し金庫の壁を破って現金と刀を奪います。和泉守兼定という名刀らしいですが、そこまでして奪うほどのものなんでしょうか。
次に出てくる脱獄囚は辺見和雄という男。見た目はおとなしそうですが、ためらいなく人を殺す猟奇殺人鬼。逃げないといけないのに、漁師町にとどまって猟師を次々に殺している様子。ご丁寧に死体に目の文字を残すというシリアルキラーっぷり。
アシリパが漁に出ている叔父を心配して港に行った所で、一緒にクジラ漁に出ることに。途中漁師の一人が海に落ちるんですが、掬い上げたその男こそが辺見。といってもわかるのは読者にだけで、杉元たちは気づいていないんですが。
アイヌの金塊、量がいきなり千倍になって、国家樹立とか話がでっかくなってきてますね。杉元はそこまでお金を必要としていないんだから、分け前もらう形でどっちかに与したほうが良さそうですが、鶴見だと最後に殺されちゃいそうですね。
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