月刊少年シリウスで連載している清水茜先生の「はたらく細胞」。
肺炎球菌! スギ花粉症! インフルエンザ! すり傷! 次々とこの世界(体)を襲う脅威。その時、体の中ではどんな攻防が繰り広げられているのか!? 白血球、赤血球、血小板、B細胞、T細胞...etc.彼らは働く、24時間365日休みなく! 連載初回から大反響を呼んだ「細胞擬人化漫画」
細胞を擬人化して、体内での営みや戦いをマンガにするというアイデア。2015年も終わりに近づきましたが、こんな面白いマンガが出てくるとは。私の中で2015年に出会った面白いマンガランキング急浮上してきました。
1巻と2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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1巻は「肺炎球菌」「スギ花粉アレルギー」「インフルエンザ」「すり傷」の4話から成ります。
病気との戦いがメインに据えられているのでクールな仕事人の白血球がイケメンで映えます。肺炎球菌を倒した時のセリフは裏表紙にもある「ばいばい菌だ」、かっこよすぎます。体内の運び屋赤血球は女性の配送屋さん、地味に道に迷ったりしています。赤血球の荷物に隠れた肺炎球菌は、白血球に捕らえられ気管支からくしゃみ1号と書かれたロケットに搭載されて排出される、という擬人化バトルが展開されます。
アレルギーやウイルス、傷に対して様々な免疫機構で細胞が活躍する1巻。白血球だけじゃなくキラーT細胞にヘルパーT細胞、マクロファージにB細胞がそれぞれ持ち味出して見せ場があります。
2巻は「食中毒」「熱中症」「赤芽球と骨髄球」「がん細胞」。
熱中症は、体内という世界における砂漠化・干ばつとして描かれてます。体を冷やすべく頑張る細胞たち。
赤芽球と骨髄球は、それぞれレギュラーキャラの赤血球と白血球が幼いころの成長譚ですね。赤芽球を守るために緑膿菌に立ち向かう骨髄球。
2巻での見せ場は何といっても、がん細胞との戦い。正常な細胞が突如として怪物に変貌を遂げ、増殖していきます。がん細胞と戦うのはNK細胞、タンクトップでマッチョなお姉さん。正常なふりをしたがん細胞の正体を看破し、なぜか笑いで活性化するという特性を発揮してがん細胞を倒します。とどめを刺されるときにがん細胞が発したセリフは「がーん」。さらに、がん細胞を倒す免疫細胞が悪者かのような語りまで出てきて、悪キャラなのに強烈なインパクト。
なんで殺されなきゃならないんだ、何もしていないのに、ただ生まれてきただけなのに
手違いが元で、出来損ないとして生まれて、そのせいで味方になるはずだった免疫細胞に命を狙われて・・・戦って負けてこの世界に何も残せずに死ぬなんて、何のために生まれてきたんだ
いつか必ず僕はまたこの体に現れてやる!そしてお前を殺してやるよ、それまでせいぜい不摂生を続けることだな!
すべての免疫細胞や赤血球、血小板までもがそれぞれ強烈なキャラクターで登場します。これは勉強になる?んでしょうか。このマンガは大ヒットの予感がします。
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