プロ野球選手を題材にしたマンガ。特徴的なのは、やや地味な中継ぎ選手を主人公にして、お金にまつわる話がこれでもかと出てくるところ。代わりに、野球のテクニックや精神論みたいな泥臭くも熱いところは控えめです。
原作はあの「オレはキャプテン」のコージィ城倉先生です。別ペンネームの森高夕次で原作を担当されています。
プロ野球のスパイダースに所属する凡田夏之介は、プロ8年目で年俸1800万円の中継ぎ投手とプロ野球選手としては決して一流とは言えない選手である。このままでは引退後は年収100万円台の生活に陥ってしまう。「グラウンドには銭が埋まっている」略して「グラゼニ」を胸に夏之介は今日も奮闘する。(Wikipediaより)
凡田夏之介の所属する神宮スパイダーズは優勝するも、後輩の繋がりで「ダーティー桜塚」という怪しげな代理人と接触したことにより入れ知恵され、年棒交渉で揉めてしまいます。さらなる年棒アップを狙った凡田は、なんと球団にポスティングを提案。凡田が思いを寄せるユキちゃんとは、それなりに相思相愛になってきて周りの後押しもあり、うまく行きそうな雰囲気があります。
15巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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冒頭、いきなり凡田がユキちゃんにプロポーズします。しかし、返事をするシーンはなし。OKってこと? その後、2人でカラオケに言ってるシーンはありましたが。
球団の方はというと、なんとポスティング提案を受け入れ。そして、凡田を5億円でポスティングに。年棒7900万円と見られている凡田に5億も出す球団はないだろうと見たスパイダーズですが、なんとボストンブルーソックスが入札。交渉や身体検査のために、凡田は渡米します。どーにも乗り気じゃない凡田でしたが、バリバリの日本人メジャーリーガーであるコージウエハラに出会い、メジャーでやりたいという気持ちが出てきます。
そして、ここからはダーティー桜塚がメインで話が展開。ブルーソックスとの交渉と、戦略の話です。複数年ではなく、年棒1億5千万の単年契約を取りに行きます。渡米する日本人選手でこれはめずらしいですよね。しかし、交渉は全くナシのつぶてに終わります。ポスティングしたときとは状況が変わっていました。1年前に引退したレジー・クレイボーが現役復帰してブルーソックスに入団するという噂が出てきます。真偽の程はわかりません。そして、凡田にはマイナー契約を提案。マイナー契約では1円にもならない代理人なので、当然断ろうとしますが、なんと凡田はマイナー契約で行くことを決断。直前にユキちゃんと電話して「アメリカに来て欲しい」なんて言っちゃってたがために。何というめぐり合わせ。
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