「踊る大捜査線」の本広克行監督が総監督を努め、「家庭教師ヒットマンREBORN!」の天野明先生がキャラクターデザインを担当しているアニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」。そのキャラクターの一人である常守朱を主人公にしたマンガです。
アニメでの主人公は執行官の狡噛慎也でしたが、マンガでは上司の監視官常守朱視点で描かれます。基本ストーリーは同じ。犯罪を未然に防ぐことが可能となった世界で、犯罪者に近い思考を持つ潜在犯として抜群の能力を持つ狡噛といかなるときも犯罪係数が低い常守が組んで凶悪事件に挑みます。犯罪を未然に防ぐことが可能なのは、シビュラシステムのおかげです。このシステムは、街中に設置されたカメラに映った人の犯罪係数を測定します。犯罪を犯す可能性がある人は潜在犯としてセラピーを受けさせられます。強制不可能な場合は問答無用で射殺されます。シビュラシステムは犯罪係数だけでなく、職業適性も判断するまさに神の知能とでもいうべき万能性で社会に君臨しています。
敵として現れるのが槙島聖護。免罪体質者と呼ばれるシビュラシステムで犯罪者と判定できない能力を持ちます。その頭脳で、数々の犯罪を裏から支援します。目的はシビュラシステムの正体を暴くこととその破壊。
犯罪係数を偽ることが可能なヘルメットをばらまき、大規模なサイコハザードを引き起こします。その混乱に乗じてシビュラシステムの中枢を狙います。分散型のネットワークシステムと思われていたシビュラシステムが、常にある地点を経由していることを突き止め、実は集中型の大規模計算システムであると当たりを付けて襲撃してきます。厚生省ノナタワーに全員が集合することになります。
5巻のあらすじと感想
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敵は侵入後、タワーの最上階と地下に分かれます。地下フロアには縢(かがり)が向かいます。狡噛と常守は最上階の槙島を追います。
地下で対峙した縢とチェ・グソン、そこでシビュラシステムの正体を見ます。破壊するまでもなく、この正体を世間に公表すればシビュラシステムは終わりだと宣言するチェ・グソン。しかし、縢とともに2人とも公安局局長禾生に射殺されます。
最上階では、狡噛と常守が槙島と対決。常守は狡噛を殺すチャンスがありました。たとえ捕まえても免罪体質者なので裁くことができませんが、逮捕することを選択。
捕らえられた槙島と禾生が2人きりになった時に、禾生がシビュラシステムの正体を明かします。シビュラシステムとは、免罪体質者の脳を演算部として持つシステムでした。禾生はシビュラシステムの端末として動作するサイボーグ。槙島をシステムの一部に取り込もうとします。しかし、そこは天才犯罪者の槙島。2人きりであるという状況を利用して脱出します。
槙島を追うと共に、行方不明になった縢を創作しようとしますが、圧力をかけて止めてくる禾生。狡噛は、敵が作った犯罪係数を偽装するヘルメットを使って単独槙島を追います。
ヘルメットをあっさり作れたりする当たり、このシステムは意外とザルですよね。もちろん、普通の人であればそんなヘルメットを作ろうとするだけで色相から犯罪係数が上がりまくるということなんでしょうけど。展開は着実にアニメをなぞっていますね。あまりアニメを見ない身としては、アニメを超える展開があると嬉しいですね。
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