仙台の高校生だった宮本大がジャズのサックスプレイヤーとして成長し、大成するまでを描く音楽モノのマンガ。絵から音楽は出てこないのでスポーツやバトルに比べると格段に難易度の高いジャンルになります。
高校卒業と同時に上京した大。そこで同い年で圧倒的な腕前を持つジャズピアニストの雪折と出会います。2人が組むことになって、もう一人どうしてもほしいのがドラマー。しかし、2人と肩を並べられるドラマーなんてそうそういるはずもなく。
紆余曲折を経て大の高校時代の同級生である玉田がドラマーとして加わります。少しでも2人の追いつこうと必死の努力を見せる玉田。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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作曲に取り組む雪折には、高名なジャズギタリストの川喜田 元(かわきた もと)からの誘いが来ていました。川喜田のステージでそのピアノの腕を発揮する雪折。雪折がジャズに本気で取り組んでいるのは、即興中に体現する技術や経験を超える「超自然的な演奏」に出会うため。川喜田とのステージではそこに至れそうな感覚が全く得られませんでした。大の練習風景を見て「コイツなんだ」という心の声。そして3人で演奏する最初の曲「FirstNote」が出来上がります。
早速ジャズライブを企画する大。人前に出せるレベルじゃないと否定的な雪折ですが、大の様子を見てクールを装いつつ燃えてきます。果たして演奏当日、ジャズバーにいたのは常連が数人だけ。
演奏を開始してすぐ、ピアノとサックスで圧倒します。ドラムの玉田はまったくついていけてない。冷ややかな目で見ていた常連達も最期はスタンディングオベーション。そして、大が配っていたチラシで来てくれたお客さんが一人、初めて見るジャズライブながら感動させられたという感想を貰います。その裏で2人との絶望的な差を体感して、打ちひしがれる玉田。
落ち込んだかに見えましたが、そこは若さと持ち前の性格でしょうか。一度はドラムを前にして全く演奏することができなくなるも、お腹いっぱい食べて決意を固めて復活。雪折は気づいていましたが、あのライブで玉田をどん底に叩き込んだのは大。玉田がついてこれないと判断した瞬間にためらいなくフォローすることを捨てて置いて行きました。「オレは信じる」なんて言ってますけど、なかなかに残酷な向上心。
そうして練習した成果か、ジャズバーで3人でお客を呼べるまでに。最後は、組むことを断られた川喜田もやってきて、大のサックスを聞いて納得。「負けに行ってくる」というセリフをマスターに言って、ギターを持って飛び込みます。
この3人でどこまで行くのかはわかりませんけど、川喜田の回想だと大と雪折はかなりビッグになった様子。そしてそれぞれがソロで大活躍しているようです。面白いんですが、やっぱり音楽マンガは難しいなあ。おそらく元になっている演奏があるんでしょうし、それを再生しながら見れたらベストなんですが。
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RiN、単行本の刊行ペースが週刊連載並みですね。