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つぐもも / 浜田よしかづ(16)、かずやが母を倒すべく作ったつぐもものあざみが暴走、奏歌の黒い意思が目を覚ます過去編2

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つぐもも(16) (アクションコミックス(月刊アクション))

浜田よしかづ先生が描くバトル漫画「つぐもも」。古くなったものに宿る神様のことを「つくもがみ」といいますけど、「つぐもも」は長い年月を経て人間の姿になった「つくもがみ」のこと。「あまそぎ」は、短期間で人間の邪な願いを経てつくもがみとなった物のこと。

14巻の最後に出てきた獏楽の力を使って、奏歌や一明・霞の枕から古い記憶を辿ります。

あまそぎに家族を殺された奏歌は、孤児院つづら殿に入りメキメキと妖魔や怪異と戦う「すそはらい」としての才能を開花させていきます。あまりにも天才すぎて、自分の命を脅かす強さと出会うことにしか喜びを見いだせません。

そして、次々に怪異が押し寄せるいわくつきの土地であるくくりの治める地域、上岡専任のすそはらいになることを自ら志願します。

16巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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上岡の怪異発生率は高く、最初の頃は活き活きしている奏歌でしたが、高校生になる頃には高難度怪異ですら軽くひねる実力を持つにいたり、再び虚ろな表情を見せます。

くくりからの提案で、地域専門のすそはらいだけでなく「くらこごり(蔵凍り)」と呼ばれる強すぎて誰も手が出せない怪異を出張して倒す仕事も引き受け、再び活き活きしてきます。高校生活も順調で、桐葉の守りをかいくぐって加賀見一明と交際、卒業後に結婚して妊娠出産。姉の霞が生まれます。

第二子妊娠中もすそはらいを続ける奏歌は一瞬油断した時に襲いかかる謎の怪異。「あが石片が千年怨まん」というセリフとともに消え去りますが、生まれたかずやは知っての通り呪詛を引きつける体質。ここからかずやの失われた記憶につながっていきます。かずやの高い潜在能力に期待する奏歌は、自分と戦える相手を求めてかずやを鍛えます。「僕がお母さんより強くなって戦うよ、だからちょっとだけ待ってて」という泣けるやり取りも。

このころからかずやは、普通の成長速度では奏歌には一生及ばないと感じ、独自に「つぐもも」を作ろうとします。自在にあまそぎを生み出す力を応用して、願いを込めることなく霊力と呪詛を黒い着物に注ぎ続けるかずや。「あざみ」とアダ名を付けられたつぐももは、こっそりとかずやによって蓄えていきます。「僕を殺せ」という願いで生み出したあまそぎ相手に、実戦経験を積んでいくあざみ。

15巻の表紙に出てきた母の古い制服をあまそぎにしたときに、転げ落ちるように事態が悪化していきます。奏歌の願いが込められていたんでしょうか、あまそぎになるとあざみを取り込んで暴走を始めます。奏歌によって縛り上げられますが、今度はその奏歌がそのあまそぎに込められた黒い意思に取り込まれます。

はっきりと描かれませんが、かずや妊娠中に奏歌の体に石片が宿されたんでしょうか。隠していた奏歌の願いである、「つまらない、みんな壊してみんなが私を殺しに来て欲しい」という願望がちょっとずつ出てきていました。帯にもある全ての元凶はかずやから、という部分がほぼ明らかになりましたね。

それにしても長い回想編。後書きに作者も書いてますけど、これはやっぱり長すぎる気もしますね。ここまで煽ってラスボスが奏歌じゃなかった、なんて展開はもう考えられません。

つぐもも : 16 (アクションコミックス)

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