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ここはボツコニアン2 魔王がいた街 / 宮部みゆき、世界を創った魔王に会うためのフラグを立てつつ三国志の世界へ

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ここはボツコニアン 2 魔王がいた街

主人公の双子ピノとピピが暮らす世界は、本物の世界から吐き出されたボツネタで成り立っているその名もボツコニアン。

伝説の長靴の戦士に選ばれた2人が、ボツコニアンを本物の世界にするために世界を旅します。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

モルブディア王国の王都から南に向かい、水の街アクアテクを目指する二人。村長がおかしくなっていたカラク村の事件を解決し、トラクターを貸してもらってアクアテクに到着します。

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アクアテクは水と緑の街。デン湖という大きな火山湖の畔にあり、湖水を引いた水路が縦横に町中を巡っている。住民たちはボートやゴンドラを生活の足として使っている。さあ出番だ、頼むぞタカヤマ

高山としのり先生が描くアクアテクの挿絵が映えます。

魔王がいた街で見える不審な事件の影

アクアテクに到着してすぐ浮かない顔を見せるピノ。ピノの幼馴染のパレという女の子は、両親が離婚してどちらも引き取りたがらず、アクアテクにいる親戚に引き取られたというエピソードがありました。パレがいるはずの場所にいくと、行方不明者の情報を求めるチラシがたくさん貼られていました。パレには会えず、行方不明者は幼くかわいらしい女の子ばかり。

トリセツによるとアクアテクは魔王がいた街で、魔王とはボツコニアンの神様だとか。外の世界からあまりにも目に余るボツがやってきたときに呑み込んで無にする役目を持っています。ということで魔王に合うことを目的にして、市庁舎にある「魔王の足跡」を見に行くと2人だけに、足跡が指さす方向が見え、そこで「我を求める者、回廊図書館を見いだせ」というメッセージをゲットします。

魔王について詳しいポーレ君と親しくなり、行方不明になった女の子の中に中にポーレ君と親しいミンミンという子がいるということで、3人で行方を追います。ミンミンの父親に話を聞いて、行方不明ではなくダンス教室にいるようだということで、そのダンス教室に行くと、そこでは行方不明の張り紙が出ていた女の子たちが一心不乱に踊っていました。ちょっと様子がおかしい。

女の子を操るボスモンスター「氷の微笑」との戦い

太った男が合図すると、疲れて糸が切れたようにその場に倒れこむ女の子たち。その男がダンス教室から出てきたので尾行します。追った先で男が入った部屋の様子を観察しますが、気付かれてしまいます。女の子たちをどうするつもりなのか問い詰めると「アイドルユニットとしてデビューさせるためにレッスンしていた」とのたまいます。部屋にはアクアテクの街に似つかわしくない異常な冷気。

ピピが部屋の中を探るために放っていた「わらわら」という虫に反応して男が顔を背けた時にサングラスがずれてのっぺらぼうの顔が明らかになります。どうみてもモンスターだということを指摘すると正体を現します。浮遊型の丸い形をした氷の微笑というボスモンスター。

氷の刃を飛ばしてくる氷の微笑と戦うため、ピノピはポーレ君に双極の双子の力を抑えているペンダントを預けます。2人が近づいて双極の双子の力を解放するとあたりに立ち込める熱気。その熱で氷の微笑を追い込むと、目的を語り始めます。「目立ちたがり屋の野心というエネルギーを集めてアクアテクを凍らせる」ことが目的だったようです。よく見ると、ロープのようなものが生えていて魔王とモンスターをつなぐ糸であることがわかります。ピノがフライ返しでその糸を断つと、氷の微笑が消えて、回廊図書館への鍵と扉が姿を現します。

回廊図書館には入れたけど、魔王に合うにはあと6つの鍵が必要

一文無しだったピノピが初めてちゃんと倒したモンスターでしたが、お金も経験値ももらえません。ボツコニアンですからね。でもピピの魔法の杖に新たに魔法の力が宿って、微弱な冷凍光線を放てるようになります。

回廊図書館には歴代魔王が収集した蔵書がたくさん。羊の姿をした司書に、「魔王に合うためには残り6つの鍵が必要であること」を教えられます。

ポーレ君のお母さんを手伝っていたら三国志二軍の世界に

ポーレ君のお母さんは、冷凍食品の配送会社を経営していました。商品開発を新たに覚えた魔法で手伝うピピ。お母さんがどうしても新しくラインナップに加えたいと思っているのが、アクアテクで人気のコノノ饅頭というところの限定看板商品「あんまん」。

コノノ饅頭から嫌われていて、顔が割れている人はダメだということでピノピの2人が「あんまん」なるものについて現地調査に行きます。噂通りのおいしさに感動する2人は、あんまんの秘密について調査。周辺を聞きこむと、どうやらあんまんはコノノ饅頭が作っているのではなく、朝どこかから運ばれてくることが明らかになります。

早朝、霧の中であんまんを運んできた馬車を追いかけて霧が晴れると、アクアテクとは全く違う景色が広がっていました。そこは三国志の二軍の世界。ピノピにそのことを教えてくれたのは郭嘉(かくか)というマイナー人物。

「人気キャラクターはみんな本物の世界へ駆り出されて行っちゃってる。ここに残っているのは、私みたいに残念ながら死んじゃってるか、本物の世界でお呼びがなかったヒトたちばっかりなんだよ」

というところで2巻は終了。3巻の舞台は三国志二軍ですね。マイナーな人物や戦いが登場する予感。中世ファンタジーからいきなり三国志

ここはボツコニアン 2 魔王がいた街

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