9巻のあらすじと感想
マコトたちがいなくなって10年後。五所さんはマコトに会うために、桜根が創設した「幸せの血」という宗教団体を追って、その宗教団体が暮らす集落にたどり着きます。集落で桜根に囚われた五所さんの叫びにより、神と崇められていた勇樹が意識を取り戻します。思い通りにならない勇樹にしびれを切らした桜根は、信者たちを煽動して勇樹を殺させます。
意識を取り戻し、拘束されていたマコトを助けたのは、電車でばらばらになって死んだはずのサクでした。生首だけの状態から10年かけて再生したサクは、あのときマコトを殺してやれなかったことを謝ります。研究所にいた人たちは全員サクに殺されていました。マコトはバラバラにされて脳だけで生きているノラを持って研究所を脱出。勇樹の助けを求める声を聞き、集落に駆けつけて桜根の首に噛みつきます。
10巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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首を噛みちぎられた桜根は、ノラの幻を見ながら事切れます。桜根とともに死んだ勇樹は、マコトに感謝の言葉を告げながら消滅していきます。マコトと再会できた五所さんは、いなくなった頃と変わらない姿のマコトに抱きついて意識を失います。
五所さんが病院で意識を取り戻すと、須藤さんも一命をとりとめていました。五所さんたちを病院に運んだのはマコトで、桜根が死んだあと信者たちは集団自殺していました。
5年後、五所さんは須藤さんと結婚して、子どもが生まれていました。月日が流れて、五所さんの息子は大きく成長していきます。五所さんもひ孫がいる歳になり、死が近づいたときに窓の外にマコトの姿を見ます。「久しぶり」と挨拶をかわす2人。
最終話で、物語の始まりであるノラの過去が明らかとなります。両思いだった相手と結ばれず、生贄としてくじで選ばれて赴いた洞窟で吸血鬼に噛まれて、自身も吸血鬼に変わっていました。マコトと同じく、人間として暮らしていくことはできないと、一人で生きていくことを選びました。マコトを吸血鬼にしてしまったのは、かつて好きだった少年の面影をマコトに見たから。
マコトとノラは、みんなをずっと忘れないと話しながら2人でどこかに向かって歩いていきます。
ハッピーエンドと言えるかどうかはわかりませんが、マコトの人生に関わった人たちはみんなそれぞれの人生を生きて天珠を全うしたようです。須藤さんが生きていて、五所さんと結ばれる展開になったのはよかったですね。めちゃくちゃ死亡フラグが立っていた須藤さんも無事だったので。
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