DEATHTOPIA / 山田恵庸(4)、目覚めるコウのチーター無効化能力、香炉姉弟の次は爆発能力を操るチーターピカソとの戦いに

「エデンの檻」「CHARON」の山田恵庸先生がイブニングに移籍して放つ異能サスペンス漫画。常人を遥に凌駕した能力を持つチーターと呼ばれる犯罪者たちとの戦いを描きます。

主人公のコウは、見るだけでチーターを識別できる能力があり、チーター達と戦うために警察に加わります。チーター達を裏で操っていると思われるUDという人物の接触、その後そのUDの指令で双子の響と鈴音がコウたちに仕掛けてきました。群馬の山奥で大々的にパーティーを開催し、コウ達を招待。

パーティ会場を訪れると、そこには大量のチーター。コウたちは分断され、如月は鈴音に捕らえられます。コウは全身の関節が異常に柔らかいチーターとの戦いで水の中に。

4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

大勢の男に囲まれて嬲られそうになっていた鈴音でしたが、UDの使いを名乗る林西トオルと名乗る男に助けられます。鈴音の周囲にいた男たち全員が一瞬のうちに殺されますが、見たところ外傷もなくどんな手を使ったのかは不明。跡でわかったところによると死体は全て濡れていたようですが、電撃か何かでしょうか。

舞夜とともに水中で締め上げられたコウですが、コウの顔が一瞬暗くなったとこ思ったら次の話になったときにはチーターが死んでいました。死因は骨折、体が軟体のはずなのに。わけがわかりませんが、骨折した舞夜を置いてコウはパーティー会場に戻ります。

香炉姉弟に囚われた早希を助けに鈴音が突入し、助け出します。ここから香炉姉弟との直接対決に。人体を切り裂くヨーヨー意図を武器とする姉弟ですが、チーターとしての武器はそのスピード。ノコノコ来たコウを人質に取りますが、ここでコウが謎の能力を発揮。首を切られた後に目が黒くなったかと思うと、先ほどまで避けられていた早希の銃弾が避けられなくなり2人とも死亡。後日、舞夜はコウの能力を触れている対照のチーター能力の無効化と推察します。

UDと林西の会話も出てきます。出世という単語、立派な部屋からするとやはりUDは大きな組織に所属している様子。そしてコウの能力を発現させることに強い関心があるみたい。さらにコウを次のステージに進めるために「ピカソ」というチーターを動かしていることが語られます。

ピカソは爆弾魔。しかし、爆発能力の正体が不明です。女の腕を握っただけで爆発させるシーンは出てきましたが。爆破予告のあったアイドルを守るために警備に付くコウたち。他のチーターを囮にして、舞台から人が離れた瞬間に爆発する舞台装置。どこにも爆弾はなかったはずなので、謎が深まりますね。

4巻でもまだ伏線を広げていますね。身体能力の向上ではない、新たな能力を持っているチーターも出てきました。後書きによると、やはりお色気シーンのある話のほうが人気があるとのこと。エデンの檻のときからそこは変わっていませんね。