バーチャルコンソールになって欲しいDSの名作ゲーム紹介第4弾はラジアントヒストリアです。アトラスらしくないRPGでしたが、とても良かったです。良かった点はストーリーと、そのストーリーから来るアドベンチャー的要素ですね。まずは、ストーリーについて、
大規模な砂漠化が進み、残り少ない土地を巡っての戦乱が繰り広げられているヴァンクール大陸。東の大国・アリステルの情報部で屈指の実力を誇るストックは、ある任務で敵軍の追跡を振り切ることに失敗し、絶体絶命の窮地に立たされる。同行していた仲間たちは彼を逃がそうとして命を落とし、彼もまた生死の境をさまよう。しかし、任務の直前にお守りと称して渡されていた「白示録」が光を放ち、ストックは過去に戻る力を授かる。
白示録の力で過去をやり直して死ぬはずであった仲間を救い、窮地から生還した彼は、案内人を名乗る双子の少年少女から、その力を使い、戦乱の中で砂漠化していく世界を滅亡の未来から救うことが、白示録の所有者に与えられた使命であることを聞かされる。
ストックはこの力で時間を行き来し、国を渡り歩き、親しい人物の死を回避していくことで仲間を集め、世界の滅亡という一国の問題に留まらない問題を回避するために奔走する。その中で彼は、白示録と同等の力を秘めたもう一冊の書物「黒示録」を操って歴史を破滅へと導こうとする謎の存在と敵対することになる。(Wikipediaより)
RPGですが、一本道のストーリーを進めるのではなく、何度も通った過去からやり直しながら世界の滅亡を防ぐため、真実を知るために冒険します。過去に戻ったのに、レベルは高いままでアイテム・装備が引き継がれるのはご愛嬌。ある歴史の分岐で起こったことが、他の分岐にも影響を与える、という設定なんですが、このあたりはタイムスリップに詳しいSFマニアには突っ込まれそうです。
ゲーム内容と面白さ
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アドベンチャー的に過去に戻ってストーリーを善進させる、というのが新しくて面白い。さっきもいいましたけど、レベルは高いままでアイテム・装備が引き継がれるのはご愛嬌です。シンボルエンカウント方式ですが、主人公のストックがスパイ的な仕事をする情報部の剣士ということで、隠密機動が基本になります。戦闘においては、回復とマス移動の補助を担当します。
戦闘システムはやや独特で、コマンド入力によるターン制ですが3×3に区切られたマス上の敵に対して、範囲攻撃や、マス上に重ねて強力な攻撃をまとめて当てると言った戦略が重要です。主人公は敵をマス移動させるスキルを多く持っています。程よいバランスで難しく、楽しめました。
シナリオとどこか悲しげな世界の様子がいい感じです。実は、時間の分岐はほとんどなくて、正伝と異伝という2つのあらすじを交互に進めていくことになります。最後の最後で2つの時間軸が交わります。
欠点といえば、多くの方がレビューで挙げているように、ストックの足音ですね。移動のたびにずっと足音のSEが入るんですけどこれがなかなか耳障りです。最近のゲームには珍しく、2周目や隠しボスといった要素はありません。これも物足りないという人が居るかもしれません。
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