東のくるめと隣のめぐる / 我孫子祐(1)(2)、のどかな東京東久留米でお隣さんとほっこり

我孫子祐先生の「東のくるめと隣のめぐる」は無料のComicWalkerで連載しているほんわかした雰囲気のマンガ。主人公は片思いなんですが、ラブコメってほど恋愛色が強いわけではなく。

キャラクター紹介

キャラ名	説明
永耕助	主人公の高校1年生。第一話で東久留米に引っ越す
塚原めぐる	耕助の隣席のクールな美少女。耕助が引っ越した先の家のお隣さん
塚原くるり	めぐるの妹
桜子	お向かいのおばさんの家の女の子
戸川聖司	耕助の引っ越した先のお隣さん、めぐるとは反対側の家。将来社長になるべく母親からスパルタで習い事漬けの毎日を送る
宝生翼	めぐるのかつてのお隣さんの幼馴染。中学2年生の時に引っ越す

1巻と2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

隣の席の塚原めぐるにあこがれる高校1年生の永耕助は、父の上司である部長の弟夫婦が転勤になったという理由で格安で一軒家が借りられるとあって引っ越すことに。すわ転校かと思われましたが、引っ越し先は東久留米で通学範囲内。

新宿区の都会から、同じ東京とは思えないほどのどかな東久留米に引っ越すとなんと隣の家に住んでいたのは、耕助があこがれていた塚原めぐるの一家。

クールに見せかけた塚原さんの一風変わった性格が明らかに

学校では完全なクールビューティの塚原さんの変わった生態が明らかになっていきます。庭に七輪を持ち出してサンマを焼いて食べたり、芋ようかんを手作りして耕助に渡そうとしたり、通学バスの中で一心不乱に自己啓発本を読んだり。

広がっていくお隣さんの輪

川に白鷲が現れて珍しい光景だと思っていると、カメラを持った制服の少女が近づいて行って写真を撮っていました。カメラが川に落ちそうになったところを助けると、「運命を感じる」と言われて惚れられた様子。変わった子だな、と耕助が思っていると、その子もお隣さん。めぐるの妹くるりでした。

塚原家のリビングに上がったときに目にした子供のころの写真には、塚原さんと親しそうにしている男の子が2人写っていました。そのうちの一人が、塚原めぐる・くるりとプールに行ったときに登場します。これまたお隣さんの戸川聖司。「めぐるを守る」なんて耕助に宣言してくるちょっと嫌味な男の子、なんですが泳ぎ方を丁寧に教えたり、プールのカレーライスがおいしいことを教えてくれたりと意外といい奴。

写真に写っていたもう一人の男の子は、めぐるが好きだった子

めぐるは学校でもモテていて告白を断ったりするんですが、6年生の時に幼馴染で隣(現在の耕助の家)に住んでいた翼という子に告白するも、その後気まずくなって翼は引っ越してしまった一件をずっと引きずっていることがめぐる自身の口から語られます。

その翼はというと、割とあっさりと耕助の前に登場。しかも女の子の姿で。隣に住んでいましたが、ずっと男の子の格好をしていたために男子だと勘違いして告白してしまっためぐる。そのことをクラスメイトにからかわれて気まずくなってしまっていたというのが真相でした。

2人に話して、2人ともお互いあの時のことを謝りたいと思っていることを耕助に話します。間を取り持ったようななりゆきそのままのようなで、2人が謝りあって一件落着。

その後は、翼はレギュラーで登場してきて、その一件以来耕助のことが気になる様子。なんだかんだでお隣さんたちからモテているという感じで進んでいきます。

辛辣なレビューだと絵が同人誌レベルなんて言われちゃったりしてて、確かにものたりない画力だなと感じる部分はあるんですけど、読んでいていい気分になれるマンガです。無料で読めますし、これはアリだと思います。続きの単行本も買い続けるかどうかは難しい判断ですが、引き続きComicWalkerで読んでみることにします。無料Webコミックでいろんな漫画家がデビューして、すそ野が広がっていくといいですね。