2009年に「シンカン」で始まった連載。4話で一区切りしてから13話まで「ネムキ」で続いて単行本となりました。
あらすじと感想(ネタバレ注意)
とある雑居ビル。1階は女性店長の喫茶店、2階は男性店長の雑貨店でした。1階の店長が三雲さん、2階の店長が谷野さん。三雲さんは谷野さんに恋をしています。
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雑貨店にある谷野さんの母の形見のマチ針を見つける三雲さん。マチ針には谷野さん母の霊が宿っていて、三雲さんの恋を応援していました。谷野さんもまた三雲さんのことが気になっています。
息子が1階に行くときに「私も連れてけ」と念じる母。三雲さんはなぜかマチ針を持ったまま1階に行き、三雲さんの後ろに、何者かの霊がいることに気づきます。
谷野さんは三雲さんに、羊のぬいぐるみをプレゼント。三雲さんについていた霊がそうはなるかと、羊のぬいぐるみに乗り移ります。霊の正体は、かつて三雲さんが飼っていた犬。胸元が寂しい羊に、谷野さんはマチ針で飾りを作ります。こうして羊のぬいぐるみに同居することになった谷野母と三雲犬の霊。
羊のぬいぐるみの応援虚しく、雑居ビルオーナーが亡くなって、2人の店が移転することになります。移転した先がなんと隣同士。というところまでで4話。
移転した先で、お互いの店を盛り上げていきます。谷野さんは裁縫教室を始め、近所のマダムたちという太い客を掴み、そのマダムたちが教室後に三雲さんの喫茶店でお茶していくようになります。
三雲さんが喫茶店で食事の提供を充実させ始めると、谷野さんの恋のライバルとして八百屋さんが登場。三雲さんが無理して倒れたときに、羊のぬいぐるみの念が届いて、谷野さんが助けに来ます。八百屋さんは谷野さんに車を出すよう呼び出されて、三雲さんが病院に運びます。
律儀に三雲さんを助けたのが谷野さんであることを伝える八百屋さん。その後、谷野さんが三雲さんに告白して、2人で1つのお店を開くことを約束します。
特に上り下りはなく、ジワーっと温かみが登っていく感じの、ぬくもりのあるマンガでした。
- 作者: 岩岡ヒサエ
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2017/01/25
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