東村アキコ先生の自伝マンガ。主役である東村先生よりも、恩師である日高先生のほうがキャラが強烈。
3巻までで、高校卒業後に美大入学、卒業後に実家に帰ってきてコールセンターに勤務しながら投稿マンガを描きあげるところが描かれてます。「ぶ〜け」に投稿して3席で入賞しますが、絵が下手すぎるという事でデビューは保留に。
そしてデビュー作は、自身のコールセンター勤務をそのまんま舞台にしたものだったとのこと。4巻では、本格的にマンガ家への道を歩むまでが描かれていました。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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コールセンター勤務しながら、日高先生の絵画教室のアルバイトをしつつ、家ではマンガを描く。過酷な生活をしている東村先生。そして、喰らうボツの連発。ちょっとマンガのネタをこじらせたものにし過ぎちゃったんですね。最後は、追い詰められて小学六年生のときの同級生の手まで借りてます。それにしても小学六年生のときに書いたフルカラーマンガ「探偵ぷっつん物語」の表紙が出てきてますけど、これ出すのすごい恥ずかしかったでしょうね。しかし、それを出せるのが東村先生。
遠距離恋愛の彼氏である西村くんも宮崎に。いろいろエピソードがありますね。ここでも日高先生は登場します。
なんとかかんとかで連載が決まった東村先生。美術教室で泣きながらマンガ描きつつ美術指導です。この時に身につけたのが、いつでもどこでもマンガが描ける特技ですか。
さりげなーい1ページのエピソードなんですけど、私が一番驚いたのは吉富昭仁先生も日高先生の教室出身だったということ。なんか凄い繋がり。今はこんなマンガ描いちゃってますけど。
連載し始めて本格的にマンガを描き始めてから、大阪に拠点を移したんですね。ここでも、日高先生にちゃんとお別れの言葉を言えなかったことが描かれてますが、そのことを後悔しているんですかね。最後は、日高先生から肺にガンが見つかって、残り4ヶ月と宣告されたという電話。それでも教え子を心配する日高先生。「受験までアイツら教えてくれ、教室継いでくれ」という言葉が突き刺さります。
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