「惡の華」「ぼくは麻理のなか」の押見修造先生の最新作。別冊少年マガジンに連載しているダークファンタジー?でしょうか。
冴えない高校生だった少年の日常生活が少しずつ壊れていきます。ちょっと弱そうな男の子とミステリアスな女の子、という組み合わせが登場するのはいつもどおりです。1巻は主要な登場人物が登場するとともに、伏線を広げています。1話目が試し読み出来るようなのでどうぞ。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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クラスでパシリにされている主人公の岡崎。岡崎の前にパシリにされていた布田は、岡崎と仲がいい様子。
家に帰ると路上で襲われて死亡者が出ているというニュースが流れています。親が心配しますが「DVDを返すの忘れてた」といって夜、自転車に乗ってレンタル屋に向います。そうして、1巻の表紙にもなっている少女に襲われます。人間とは思えない跳躍力と鋭く突き出た犬歯。首に噛み付かれて血を吸われ「このまま死ぬ?それとも同じになる?」と問われ「死にたくない」と答えます。
意識が戻った時には病院でした。目覚めてすぐ、普通の光が異常に眩しくなり、喉の乾きに悩まされます。ここから少しづつ壊れていく高校生活。学校に行くと、女子生徒が近くを通るたびに時折心臓が大きく鼓動の音を立てます。毎月のアレに反応しているんでしょうね。
飢えに襲われているときにからんできたいじめっ子の勇樹を衝動的に殴ってしまいます。その場から逃げ出す岡崎「ちがう、僕じゃない」というセリフ。翌日からクラスの空気もどことなくよそよそしい物に。岡崎の体調を心配する布田を「来るな」と拒絶して、階段の踊り場になっている誰も居ない場所でうずくまっていると一人の女子生徒が見つけ、肩を抱えて保健室に連れていこうとします。その女子生徒に襲いかかる岡崎。拒絶されるかと思いきや優しく抱きとめられたことで正気を取り戻します。
次の日、あっさりと岡崎に話しかけてくるその女子生徒、五所雪子。岡崎が一人休んでいた場所は、五所がいつも一人で空を見ながらお弁当を食べている場所でした。親しくなる二人。
夜になると尋常ならざる高揚感に覆われる岡崎。外出した所で、いじめっ子の勇樹が絡まれている現場に遭遇。助けようとした所で、逆に返り討ちにされますが、獣のような動きで相手に飛びかかったことで、その異常さに気がついた相手が去っていきます。1巻はここまで。
岡崎の症状はマイルドな吸血鬼といったところでしょうか。今のところ誰の血も吸っていません。五所や勇樹の彼女の奈緒をのちのち襲っちゃったりするのかな。
- 作者: 押見修造
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/07/09
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