4巻のあらすじと感想
陽子とエーリカの過去エピソードから、さらに2人の過去に深く関わるムスター・バロンの過去の回想が始まりました。
公主カグラの援助で、エーリカの父ヨハンと遺跡を発掘して、2つの鍵となる黄金杖とクラウゼヴィッツ戦争論を見つけたところで切り捨てられます。犯罪者にされ、ヨハンとそれぞれ1つずつ鍵を持って別れます。
衝撃的な陽子の出生がとうとう明かされました。まさかムスターの病気が伏線だとは。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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カグラの部下たちに捕らえられたイタル(過去のムスター)は、打ち合わせ通り鍵を2つともヨハンが持ち去ったと証言しますが、解放されません。遺跡に残った病原菌感染の疑いがあると言われ、人面腫が発症。
発掘に携わった自分以外のメンバーも人面腫を発症し、実験動物にされて命を落とします。意思を持ち、脳にすら現れる人面腫を切り取って義体をつけるといった実験も行われますが、切り離すと脳が正常に成長しませんでした。
イタルたちが治療法を探す実験動物にされたのは、カグラもまた人面腫を患っていたからでした。死んだと思われて廃棄され、復讐のために火星の秘宝を探そうとしますが、ヨハンに裏切られて杖を持ち去られます。このときの絶望がムスター・バロンを産んでいました。自分がこれほどの仕打ちに会うのは大悪人だからで、今まで何もしていない以上、これから大悪を犯すのだという謎の論理。
バロンの回想は、ここで終わり、陽子とエーリカの過去エピソードに戻ってきます。カグラを公主の座から引きずり下ろすために、カグラの子を新公主に立てようとする企てが動いていました。ここでついに、陽子がカグラの人面腫に義体をつけることで生まれたという事実が明かされます。成長しないはずの脳が、陽子の場合なぜか成長していました。
エーリカは、陽子とその母親役の女に、用済みになったら殺されると言って逃げるよう言います。かつて陽子をさらおうとしたダスとロッコが、エーリカの依頼を受けて3人を護衛して街から出します。3人を追ってくるのは、ギラティン。ロッコは命を落とし、ダスが単独でギラティンに挑みます。
ムスター・バロンとヨハンの娘エーリカ、バロンを切り捨てたカグラという関係性がようやく繋がってきました。火星の秘宝とやらの正体も過去エピソードの中で明らかになるんでしょう。そこまで描いてようやく現在のネクロソルジャーとの戦いに戻ってこれそうですね。なかなか時間がかかりそうです。
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6巻のあらすじと感想
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