「ひとりぼっちの地球侵略」の世界

オルベリオとエラメア(135億年前～)
地球(4億年前～)
地球(10年前～)
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ゲッサンで連載している「ひとりぼっちの地球侵略」、舞台となっているのはもちろん地球、オルベリオの名前でアルシャ。10巻まで出ていて、魅力的なキャラクターが織りなす成長譚は見ごたえ十分なんですが、いまだ全貌が明かされない世界観。その世界について、これまでわかっていることを書き出してみます。世界というよりは歴史かも。キーワードとして出てくるのはやっぱり「ひとりぼっち」の部分。

オルベリオとエラメア(135億年前～)

2つの星、オルベリオとエラメアは地球から239万光年離れた銀河にあり、オルベリオは135億年前、エラメアは3億年後の132億年前に生まれました。

エラメアの住人は争いを好まず、平和に生まれた星の中で過ごすことを望んでいました。一方、オルベリオは開拓精神豊かで、科学力の発展とともに宇宙に進出。

オルベリオの住人が特別な「力」を持つのに対して、エラメアの住人は特別な「目」を持っていました。本編でアイラの持つ千里眼や祖母が未来を見通すのがそれですね。他人に自分の見ているものを伝えるといった力もあり、その応用はまだまだ広そうです。

オルベリオを脅威とみなしたエラメアは惑星に魔法をかけて、星間航行を封鎖。この魔法というのがオルベリオに教えられた「力」。エラメアの住人が使える魔法は、一人一人では小さくても卓越した共感能力を駆使して全員で誰にも突破できない封鎖の魔法をかけました。その後、星の寿命が来て滅ぶエラメア。

アイラの祖母はたった一人で、100万年前にエラメアが滅ぶ直前に脱出して地球へ。オルベリオの星の死は、物語が進む時点の数万年後に訪れる予定でしたが、すでに爆発により滅んだとされています。原因は星を改造しすぎたこととされていますが、真実は定かではありません。

地球(4億年前～)

地球にやってきたオルベリオ人の青年が、エラメアの鎖星をまねて魔法で作り上げたのが「港」。数千人のエラメア人がやっとのことで作り上げた惑星封鎖をたった一人でなしとげた青年は、144代オルベリオ王となり、銀河を統べる巨大な帝国を築きました。

なぜ地球を港で守ったのか、あえて隙を作って通れるような封鎖にしたのか、オルベリオ王の意図は未だ明かされていません。青年だった時に地球に来た理由は、地球を第二のオルベリオにするという任務を帯びていたから。

地球(10年前～)

生まれつき心臓が弱かった凪が手術を受けようかというとき、元気に生きられる岬一をうらやむ凪は辛辣な言葉を投げかけます。

「いいな」「お前ばっかり」「外出られて、自由で」

「お前も死んじゃえばいいのに」

その言葉を聞いて一人で飛び出した岬一が、見つけたのがお面をかぶった大鳥希。後を追って、魔法で守られている秘密基地に辿り着き、そこで希と仲良くなります。希の目的は、「ほしのきおく」を集めて「港」を解放し、オルベリオが地球を征服できるようにすること。港を解放しますが、地球に入ってきたのは、オルベリオの艦隊ではありませんでした。

開いた港を完全に破壊しようとする艦隊。そこで希は、オルベリオがすでに滅んでおり、自分がひとりぼっちになってしまったことを知ります。地球に攻めてきたのは、ゴズ、ヤフマナフ、キルシスというオルベリオの配下にあった星でした。狙いは、オルベリオの王が地球で守っていた何か。

オルベリオが滅んだことを知り悲しむ希の仲間になるという岬一。ただごとではない爆発で岬一を心配して探しに来た凪の目の前で、レーザーに胸を貫かれて瀕死になった岬一。凪は希がやったものとおもい、希は岬一が傷ついたことに怒って暴走しすべての船を破壊しつくします。

そして、魔法の力で破壊された港と街を元通りにして、自分の心臓を岬一に移しました。凪の右手には、このときゴズのたったひとりの生き残りである王弟が宿ります。