超暴利闇金融「カウカウファイナンス」を経営するウシジマくんと、それをとりまくダークな人たちを描くアンダーグラウンドなマンガ。
滑皮のシノギなどの気になる伏線は完全に置いてけぼりで、丑嶋たちはヤクザから逃げてマサルを追うということで「ヤクザくん編」は36巻の途中で終わり。沖縄を舞台にした「逃亡者くん」編に突入しました。
36巻と37巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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村田仁と名を変えて沖縄の闇金業で働き始めていたマサル。野球賭博にはまったオッサンや、介護が必要な父親の障害年金でパチンコに行く息子といった東京と変わらない底辺相手に着実に仕事をこなします。
マサルに「コッチの生活に慣れたか」と話しかける仲間という男。東京にいた時からのマサルの知り合いで、闇金を経営する金城にマサルを紹介下っぽいですね。仲間はデリヘルを経営していて、客が入らないから買ってほしいと言います。紹介されたのどかという風俗嬢を何度か指名するマサル。
のどかは昼は保育士、夜はデリヘルで働いていて、母親の借金を返済しつつ1歳半の子供も養っていました。マサルが取り立てていた高良というおばさんに、返せないであろう額の金を貸し続ける金城は、高良の娘が一生懸命ダブルワークで働いて稼ぐだろうという目算がありました。その娘がのどか。さらに、のどかの夫は働かず時折帰ってきては、のどかから金を巻き上げていました。
のどかを救おうと動き始めるマサル。怪しい男がマサルを尾行しているシーンが何度か出てくるんですが、その男がマサルに報告書を渡します。マサルは自分に追手が来ることを警戒して、自分を尾行する奴がいないかどうかをその男に調査するよう依頼していました。
丑嶋、柄埼、戌亥も沖縄に来て、マサルの行方を追っていました。以前、高田に沖縄で風俗でもやろうともちかけたことを聞いた丑嶋は、マサルの行先が沖縄・那覇であろうとあたりを付けていました。さらに、こちらで金融で働いているであろうことも、推測します。戌亥は那覇の闇金業者を調査。マサルを発見します。
東京から来た風俗嬢ということで「ウシジマくん」編でナンバー2だった杏奈が登場してのどかを東京の風俗に誘ったりしますが、マサルがDV被害者を救うためのシェルターにのどかを連れていき、救い出そうとします。
戌亥は、警戒心の強いマサルを直接呼び出すのは無理と見て、マサルの客に金を渡して呼び出してもらいます。丑嶋と柄埼も来てマサルを待ち伏せ、あと10分でマサルが来る、というところで37巻は終わり。
のどかは結局暴力夫の元に戻るってオチのような気がします。母親もお金を吸い取る疫病神ですし、DVから断ち切ったくらいでは連鎖から抜けられないでしょう。
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