準決勝、大阪代表の難波南洋との試合。試合開始のサイレンと同時にホームランを打たれて始まりましたが、クライマックス最終44巻まで進んだ所で、9回裏、2点を返してなおワンナウト一塁三塁。打者は上福岡でツーストライクと追い込まれています。
最高に盛り上がって来てますが、一球一球の駆け引きが丁寧に描かれています。見開き1ページの大ゴマが多くなってきていますが、ダラダラした感じはしません。むしろ、細かい心理描写に見応えがあります。
最終44巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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状態を起こすためにインハイのボール球を投げ込みますが、その球を果敢に打ちに行きます。レフトフライになり、タッチアップを試みる大宮。しかし、ここはランナーコーチがよく見ていました。取る瞬間にグラブを下げたので、キャッチの瞬間が遅れて、大宮のスタートがフライングになってしまっていました。大宮が戻って、ツーアウト一塁三塁。
次は甲子園に来てから、15打数1安打の蓮沼。藤村を打つ自信もなく、とりあえずセーフティバントの構えを見せて、スクイズを匂わせてバッテリーに揺さぶりをかけます。ツーアウトからのセーフティスクイズという事で、反応が遅れたファースト。さらにキャッチしてからも一瞬ホームへの送球を迷ったために、蓮沼が1塁セーフになりました。大宮は走っていません。
ツーアウト満塁でバッターは九番八潮。藤村は三振にこだわらず、押さえる気です。配給を読むのは難しいので、好球必打の基本で行きます。臭い球をカットしつつ、カウントはツーツー。投手有利なカウントです。次に投げ込んできたインハイのボール球が勝負を決定づけたかもしれません。1点差になるだけだから、ボールを投げて歩かせてもいいんだということを示した藤村。八潮は迷います。また、インハイで上体を起こされたのも効きました。アウトローを含むストライクゾーンギリギリまで全部振っていかなければならないからです。
相手の勝負球をカットする八潮。盛り返していきます。しかし、やはり最後の外への球をストレートとスライダーで見極められず見逃し三振となってしまいました。ゲームセットです。
このあとは、エピローグですね。ポッポは、ブラジルに設立したサイガクベースボールアカデミーに出向します。ブラジルの少年たちはみんな「ネコ」ですか。この分類懐かしいですね。ラストイニングは始まった頃、ドッグ、キャット、モンキーの3種類に選手を分類して、指導していました。マリーシアは、サッカーでよく聞く言葉ですね。この言葉が染み付いているブラジル人には野球も適しているのかもしれません。
負けて終わるというのは、スポーツ漫画としては珍しい展開かもしれませんが、私は良かったと思います。ご都合展開が多いスポーツ漫画にあって、真剣勝負を描いている以上負けもあっておかしくない、というのは当然ですよね。
ポッポの最後のセリフは、いつものでしたね。「ゴキゲンだわ」。中原先生、神尾先生、連載お疲れ様でした。
- 作者: 神尾龍,中原裕
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/06/30
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