「オレはキャプテン」の続編、霧隠・デレック・大洲・蝦名の4人が東大に進学し、6大学野球制覇を目指します。東京の大学における硬式野球部には2つのリーグがあり、東都リーグは入れ替え制で強い大学だけで戦うのに対して、6大学は常に同じ大学だけで戦うリーグ。早稲田、慶應、立教、明治、法政、東京大学で構成されていて、東大はいつもビリ。
1巻では、四浪した蝦名の苦難の受験エピソードと、ごっそり抜け落ちた筋肉を取り戻すための筋トレ地獄が描かれました。東大入学時点の蝦名の入学時点での球速はまさかの109km/h。そこから、125km/hまで戻った所で6大学野球の前哨戦として七大戦に挑みます。
ちなみに七大戦は、旧帝大だけ集めた体育会系各種目の大会。私の母校も含めて、みんな東大には敵わなかったことをよく覚えています。七大戦だと全体的に東大が全部強いんですよね。
2巻と3巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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東大と京大は定期的に試合をしていて「双青戦」と呼ばれます。由来は東大が淡い青、京大が濃い青のスクールカラーであることから。双青戦で大活躍したのが、京大からプロ野球に進もうとしている雷堂というスラッガー。復活しつつある蝦名を試すには持って来いの相手。
蝦名が登板するための障害は、春田という東大No.2投手。蝦名は1年生で春田は4年生という関係性も話をややこしくします。高校時代はその智力にモノを言わせてきた霧隠も同じ東大に現役合格する秀才を論破しきれません。結局、春田が雷堂に打たれたらベンチに引っ込んで蝦名と交代するというまっとうな約束をかわします。
京大戦
大洲が先発して、4番の雷堂の打席だけライトを守る春田にスイッチして左のワンポイントで投球するという作戦。初回京大の攻撃で、ニ死一塁で春田の出番が回ってきます。相手の打ち気をうまく利用して手元で変化する球で追い込み、ツーシームを差し込んでバットの根本に当てさせますが、その場でバットの軌道を変えてライトに大飛球を上げます。春田と交代でライトに入った大洲がフェンスギリギリでキャッチし損ねてそのまま2ランホームランに。
春田は大洲のエラーでホームランになっただけと言い放ちますが、これに大洲がキレて自分が悪役になる形で蝦名に投手交代。ノーアウト一・三塁のピンチで久しぶりのマウンドとなった蝦名ですが、霧隠は勝つためにこずるい作戦を仕掛けます。あえて一塁ランナーを盗塁させて、霧隠から二塁への送球を蝦名がジャンピングキャッチしてそのまま三塁へダイレクト送球。三塁ランナーを殺した後、デレックが隠し玉で二塁ランナーにタッチ。
ここから蝦名は球速こそありませんが精緻なコントロールで、7人連続でライトフライに仕留めます。ライトを守る春田も蝦名の凄さを認めざるを得ません。さらに打っては二打席連続ホームランにツーランスクイズと大活躍。3対4で勝利します。
名大戦
決勝の相手は名古屋大学。京大戦で目立ちすぎてしまった蝦名は実力をセーブするよう言われますが、投げている間にどんどん感覚が取り戻されてしまい、一度わざと手加減して2ランを打たれた後は145km/hの豪速球を投げ始めます。名大の投手御山は、163cm・59kgとかなり小柄ですが、高い身体能力とやら若い関節、長い指を駆使して多様な変化球で東大を翻弄します。
いろんな投球術を駆使してくる御山のペースを乱すために、霧隠はストライクゾーンに多いかぶさって構え、バットを振らないように指示。ストライクゾーンに投げることだけに集中してきたところで、霧隠がいきなり構えを解いて打ち頃の球をホームラン。さらに朋王4連星(大洲が加わっている)が打ちまくって一気に逆転。2対4で勝利、七大戦に優勝します。
役者が揃って、4巻からは6大学野球。間違いなく言えることは、高校時代のキャラが他の大学に進学していて出てくるだろうってことですね。最後のコマで作者が取材に行くからちょっと待っててくれって書いてるんで、4巻が出るのは時間がかかりそうです。
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