息子3人を東大理IIIに入れたママが話題になっていますね。「受験に恋愛は無駄」「受験は母親が9割」というすがすがしいまでに支配的なスパルタママ。
炎上といっても差し支えないくらい批判的で、こんな教育された息子たちは不幸だの、免疫なさ過ぎて変な女に引っかかるんじゃないかだの、母親が偉いんじゃなくて息子が努力しただけだの、言いたい放題ですね。おおむね世間の人たちをイラつかせている様子。
はっきり言いますけど、この母親の方が大多数の親よりも圧倒的に正しいですよ。イライラしたり、モヤモヤしたりするのはこの母親のやり方が、どう考えても理に適っていて優れているということを突きつけられるからでしょ。
幸せになる・成功するために、ほかの子供たちと完全に差別化できるくらい勉強させる、努力の大切さを知らしめる方法がなぜ批判されるのかわかりません。18歳までの恋愛なんて無くてもなにも困りません。アニメ?ゲーム?マンガ?恋愛?スポーツ?他の人たちが、これらに費やした時間を勉強に費やして、最高学歴を手に入れられるようサポートするなんて素晴らしいじゃないですか。日本にもタイガー・マザーが出てきたんだなと思いました。
「タイガー・マザー」はアメリカでも非難と称賛を浴びた教育に関する本。といってもノウハウではなく、筆者であるエイミー・チュア氏自身の娘2人への教育体験を語った内容です。バックグラウンドとして、アメリカの中学・高校・大学の成績上位はアジア系、特に中国系移民がとんでもなく多いということを知っておかないとダメですね。子供にのびのびと好きなこと・やりたいことを選ばせるのではなく、幼いころから徹底的に勉強漬けにするスパルタなやり方がアメリカ的価値観と正面衝突したんですね。しかし、エイミー・チュア氏はぶれません。
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姉のソフィアは優秀でハーバードと大学に合格するほど。しかし、メインは何と言っても次女ルルの教育と、それに対する反発。母親の教育方針は凄まじく、以下のことは全部禁止。
友人宅の「お泊り」に参加すること
友達を呼んで遊ぶこと
学芸会に出演すること
学芸会に出演しないことに関して不平を言うこと
テレビ鑑賞やコンピュータ・ゲーム
自分で課外活動を選ぶこと
A未満の成績を取ること
体育と演劇以外の全教科で1番にならないこと
ピアノとバイオリン以外の楽器を弾くこと
ピアノやバイオリンを弾かないこと
私が本書を読んで最も感銘を受けたのは、ここまで徹底したスパルタ教育を受けてもなお、子供たちは親の思う通りには全然育たない強烈な自我を持つということ。そして、ここまでされても娘たちは母の深い愛を感じ取っていて、感謝しているということ。
子供にどのように育てるのか、私のところでは夫婦でまだ結論が出てはいませんが、強く生きる力を持ってほしいとは思っていて、そのためにはとにかく努力してほしいという考えはあります。望ましいのは高いレベルの教育を受けられる環境を用意することでしょうね。
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