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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義 / ティナ・シーリグ、まだ自己啓発書で消耗してるの?

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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

意識高い系の人たちの憧れの極致のひとつが、シリコンバレーで起業なんですが、この本はスタンフォード大学で学生に起業家精神とはどういうものかを教えるときに重要なポイントが書かれています。著者の所属、スタンフォード大学アントレプレナーセンターとはまた挑戦的な名前。日本語だとそんなところに所属していたら就活で全部弾かれそうです。まえがきには「5ドルの挑戦」があって、早速煽ってきます。

5ドルの挑戦

いま、手元に5ドルあります。2時間でできるだけ増やせと言われたら、みなさんはどうしますか? これ、スタンフォード大学で実際に学生に出された課題。学生たちに起業家精神を発揮してほしい、すなわち常識を疑い、チャンスを見つけ、限られた資源を活用し、創意工夫をして欲しいという意図があります。

5ドルは、微々たる金額であってないようなもの。大金を稼いだチームは、元手の5ドルにはまったく手をつけていませんでした。元手がないのにお金を稼ぐには、どうすればいいのか? 学生たちは観察力を磨き、持てる力を駆使し、創造力を発揮し、身近な問題を発掘しました。自分や他人が経験したことのある問題、気づいてはいたけれどそのときは解決しようとは思わなかった問題を。こうした問題を掘り起こして解決しようとつとめた結果、多いチームでは600ドル以上を稼ぎ出しました。

もはやそんな学生には講義の必要なんてないでしょうに。スタンフォードの講義が凄いんじゃなくて、たまたまそこに来た学生が偉いんじゃないの?と思わずに入られませんが、本編を読んでみます。

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起業

起業家とは、チャンスになりそうな問題をたえず探していて、限られた資源を有効に使う独創的な方法を見出し、問題を解決し、目標を達成する人を指します。

社会に出たら、有能な教師が道を示してくれるわけではないのだから、君たちはできの悪い教師の授業を取りなさい。

失敗こそシリコンバレーの強みの源泉。

失敗を財産だと見られるかどうかが、起業家が生まれる土壌の目安になる。

起業学校では、ダメ教師と失敗推しなんですね。失敗をバネに立ち上がるのが大事なのはわかるにしても、ダメ教師推しとは。

イデア探し

問題が大きければ大きいほど、チャンスも大きい。大して問題でないものを解決しても、誰もカネを払ってはくれない。

どんなに大きな問題も、解決するにはまず、問題を明確にしなくてはならない。

イデアに「悪い」ものなどない。そう考えられたらブレインストーミングは成功。実際にブレインストーミングをする際には、駄目なアイデアなどというものはないと、はっきり示すことが重要。

これは正しくそのとおりですね。「問題を明確にする」ってのが難しいけど大切。あと解決のためのブレインストーミングはどうしても自分でアイデアを出した後、やっぱこれはダメだなってすぐ考えちゃうんですけど、他の人に聞かせるとそうじゃなくなることがあります。

ルールは破られるためにある。こうした考え方が集約されているのが、よく耳にするフレーズ「許可を求めるな、許しを請え」。

アメリカ的ですねー。でも日本に足りない部分かも。

成功確率を上げるには

他人から学ぶことで、失敗の確率を大幅に下げられる。

目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む確率は上げられる。訪れた機会を歓迎する、チャンスが舞いこんだら最大限に活かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たちとつきあう、そしてそのつきあいをできるだけいい方向で活かす。

人助けの習慣を身につける。

快適な場所から離れ、失敗することをいとわず、不可能なことなどないと呑んでかかり、輝くためにあらゆるチャンスを活かすようにすれば、限りない可能性が広がる。

外に出て、多くの物事に挑戦する人の方が、電話がかかってくるのをじっと待っている人よりも成功する確率は高い。

いいこと言ってますね。確かに、私の大学時代の友人でも出きる奴ってのは、チャレンジングでしんどそうな場所に飛び込んでいく奴で、かつ他人を助けるのが好きなおせっかいでしたね。

総じて可もなく不可もなく、といった印象の自己啓発書。ここに書かれていることを実践できてる人物がリーダーだと頼もしい、そして私もそうならなくてはと感じます。タイトルにある「20歳の時に知っておきたかった」ってのは、これが20歳の大学生に向けた講義の内容だから、でしょうね。後から大人が読んでなにか変わる部分があればいいですが。

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義

  • 作者: ティナ・シーリグ,Tina Seelig,高遠裕子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2010/03/10
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