中卒労働者から始める高校生活は、通信制高校が舞台のマンガ。作者の佐々木ミノル先生も20年以上前に通信制高校に通われていたそうです。叔父さんも一緒に通われていたとか。
主人公は片桐真実(まこと)18歳、中卒で工場勤務。3歳下の妹である真彩と2人暮らし。母親はおらず、父親は何らかの事情で服役しています。
通信制高校の文化祭に現れた真実の中学の同級生あかり。積極的に攻めるあかりのマウンティング戦略に屈し始めていた莉央ですが、シンデレラの劇の舞踏会シーンで真実が莉央の手を取って踊ろうとします。
5巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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文化祭のクライマックス、シンデレラの舞踏会を終えて、莉央はあかりに「片桐くんのこと、私もこれからずっと好きだから」「私彼女だから」と力強く宣言。真実に、莉央に父親のことを話していないことを尋ねると、莉央が大切だからこそ絶対に離せないという答え。それだけ特別な人だという事がわかってもあかりは諦める様子はありませんが、その日は引き下がります。
文化祭では、一条が意外とモテていたり、その一条のことを思っているのにそ鈍感ゆえに気づけていない真彩というシーンもありました。その後、支部長の家で文化祭の打ち上げ。高校生ながらアルコールで打ち上げするというのが通信制っぽいですね。みんなちゃんと仕事をしているので、話題も自然と現在の仕事に。
職場で責任ある立場を任されるようになった真実と、もうすぐクリスマスということでデートのことで頭がいっぱいの莉央という二人。一条は、莉央が真実と付き合い始めてから通信制高校のレポート締め切りを忘れたりしている様子なのが気になっているようです。クリスマスイブも仕事の真実ですが、夜に少しだけでも会う約束をします。その仕事終わりに唐突に現れる真実の父親。
父親が現れてすぐ真実の拳が震えていることに気付く社長。父親を見て嘔吐する真実を見て、社長が父親に殴りかかります。2年前に出所していたにも関わらずずっと会いに来ていなかったのは「頭が働かなかったから」。社長に「俺の親父死んでるんで」「人違いですよ」といって追い返す真実。そのまま莉央のもとに走って行って抱きしめます。
もともとうまく行きそうにない組み合わせの恋愛だったんですが、2人がお互いに依存しあってますます破局フラグを高めていく形になってますね。佐々木ミノル先生の後書きは1巻もそうでしたけどサラリと驚くことが書かれています。叔父さんと一緒に通信制高校に通っていたってのもそうですが、真実の職場のモデルも当時働いていた印刷工場だとか。パートのオバチャンたちに言われて、絵がうまいからとダンボールに似顔絵を描いていたなんて過去があるとか。雑誌的に美少女恋愛要素は外せないのかも知れませんけど、6巻ではもっとタイトル通り通信制高校生の生活をいろいろ描いて欲しいですね。
- 作者: 佐々木ミノル
- 出版社/メーカー: 日本文芸社
- 発売日: 2015/11/28
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