ヤングマガジンで連載している「僕たちがやりました」。ひねりのないタイトルで、始まった当初もどこか気の抜けた青春してる高校生って感じでノスタルジックなマンガなのかと思っていたら、急転直下で凄い方向に転がって行っちゃいました。行動基準が、とりあえず目の前の問題から逃げ出したい、だったり性欲だったりして男子だったら自分の高校時代を思い出さずに入られません。
キャラクター紹介
キャラ名 | 説明 |
---|---|
トビオ | 主人公、そこそこ楽しく生きられればいいと願う凡下高生 |
マル | トビオ・伊佐美とつるむチビのエロガキ。 |
伊佐美 | トビオ・マルとつるむ3人の中で唯一の彼女持ち |
パイセン(小坂) | たびたび凡下高に遊びに来るOB。資産家の息子で高校卒業後プー。友達がおらずトビオたちと遊ぶ |
3巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)
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道路1本挟んだ隣にある凡下高と矢波高という環境で、そこそこ楽しく生きられればいいと思いながらマル・伊佐美とつるむトビオ。矢波高はわかりやすいくらいテンプレのヤンキーが跋扈する底辺高校で、凡下高はおそらく偏差値50前後の平凡な高校。
矢波高生に目を付けられないように生きつつ、ああはなりたくないと見下すパイセンとスポッチャやカラオケで遊びに興じる毎日でした。その毎日が、マルが矢波高生に痛めつけられ辱められたときから少しずつ変質していきます。
「アイツら殺そう」と話したトビオに同調したパイセンが、YouTubeでプラスチック爆弾の作り方動画を見て矢波高に仕掛けるための爆弾の材料を調達してきます。その材料1個7万円。4人で深夜に矢波高に侵入して、学校中に爆弾を仕掛けて遠隔で爆破できるようにします。
翌日、屋上から遠隔操作で1個ずつ爆弾をさく裂させるトビオたち。威力は知れたもので窓ガラスが割れていく程度ですが、カチ込みと勘違いした矢波高の混乱を見て4人は笑い転げます。パイセンが残る爆弾を起動させたときに、そのコミカルな光景が一変します。予想だにしない大爆発が起こり、全身を炎に包まれて焼け死ぬ矢波高生たち。トビオは、爆発の原因が、パイセンの仕掛けた爆弾がプロパンガスに引火したものであることにすぐさま思い至ります。
3人が気付いていない様子なので怯えつつも帰ってから、あの爆発で6人死んだという報道を見て戦慄するトビオ。さらに、治療を続けていた生徒も亡くなっていき死亡者が10人に増えていきます。翌日、トビオに意味深な目を向ける伊佐美、伊佐美もパイセンが仕掛けた爆弾が原因であることに気付いていました。
意を決してそのことをパイセンに話すと、パイセンは1人300万円ずつ渡して口を紡ぐよう言います。無かったことにして、300万円で遊ぼうとするトビオたちでしたが、防犯カメラに映っていた映像から警察が公開した似顔絵はどう見てもパイセン。
ここから、どうしようもないカオスな展開が続いていきます。パイセンに誘われて海外に高飛びしようと思ったら、空港でパイセンが逮捕されます。マンガ喫茶でマルと300万円使ってやりたいことだけでもやろうということで、風俗に行って一晩寝たら、マルが300万円を盗んで600万円持って逃げだします。その後のマルは、京都に旅行に行って風俗巡りをしている様子。
打ちひしがれていたトビオの前に現れたのは、伊佐美の彼女。彼女が1人暮らしする家に匿ってもらっていると、伊佐美が現れて自殺しようとするも紐が千切れてできなかったことが語られます。そして、何故かトビオの目の前で行為を始める2人。翌日、その彼女の家を矢波高生が取り囲みます。マルを痛めつけた市橋という男は生きていて、自分に恨みを持つ奴らの仕業と思い至ってトビオたちを拉致しようとします。有り金をすべてなくして、逃げ出して残飯を食べて逃げ延びるに至るトビオは「どうか今日が人生最悪の日でありますように」と願います。
どうしようもなく絶望的な展開に転げ落ちていきますが、3巻の最後はパイセンにそっくりな男が自首するシーンで終わります。まだまだ面白そうな意味で一波乱ありそうです。
あらすじだけ見ると、1本未知の展開みたいなんですが、やる気なく性欲だけは持て余す高校生って感じがあふれ出てて、読んでると自分の高校時代が蘇ってきます。このマンガを読んで、部室でエロ本読みながらひたすらカード麻雀するだけの何もない高校生活を送っていた記憶が蘇ってきてやるせない気持ちになりました。
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