アカギと鷲巣ほどではないにせよ、長い間熱愛しているカイジと兵藤和尊の息子である和也の戦いを描く「賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編」。ギャンブル中毒のカイジが和也にギャンブルを提案し、2人の勝負が始まりました。雌雄を決するのは「ワン・ポーカー」というシンプルなギャンブル。
ワン・ポーカーのルール
7以下はD、8以上はUでランプが点灯して、相手のカードのUとDの組み合わせが予めわかる。
カードを出してから裏向きのままBetする。
勝敗はカードの数字そのまま、Aが最強で2が最弱。ただし、Aと2がぶつかった場合のみ2の勝利となる。
出さなかったカードはそのまま残り、次のカードが1枚配られて2枚の手札となる。
1ライフ二億円、ライフゼロで破産となって終了。となるはずが、本人が希望すると命を賭ける赤ライフを追加できる。
対等な条件ではなく、初期ライフでカイジは大きなビハインドがあります。
10巻までのあらすじと感想(ネタバレ注意)
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1回戦から12回戦まで
カイジのライフが2、和也のライフが10で始まりました。出したカードは太字で、
カイジ手札 | 和也手札 | ライフ(カイジ/和也) | Bet | 収録巻 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2/4 | A/A | 3/9 | Bet1→コール | 1巻 |
2 | 2/4 | 3/A | 4/8 | Bet1→コール | 1巻 |
3 | 2/Q | 6/A | 5/7 | Bet1→コール | 2巻 |
4 | 6/Q | 6/9 | 6/6 | Bet1→カイジBet2→和也ドロップ | 2巻 |
5 | Q/K | 3/6 | 7/5 | Bet1→カイジBet2→和也ドロップ | 2巻 |
6 | 6/K | 3/3 | 5/7 | Bet1→カイジBet2→和也Bet3→カイジドロップ | 2~3巻 |
7 | 7/K | 3/9 | 6/6 | Bet1→コール | 3巻 |
8 | 5/7 | 3/9 | 5/7 | Bet1→和也Bet2→カイジドロップ | 3巻 |
9 | 4/5 | 9/J | 4/8 | Bet1→コール | 3巻 |
10 | 5/7 | J/Q | 3/9 | Bet1→コール | 3巻 |
11 | 7/K | Q/A | 2/10 | Bet1→コール | 4巻 |
12 | K/K | A/A | 0/12 | Bet1→カイジコール→和也Bet2→カイジコール | 4巻 |
12回戦が終わってカイジのライフがゼロになってしまったので、赤ライフが登場しています。赤ライフが加わって、カイジと和也のライフはそれぞれ1と12に。
赤ライフ追加の13回戦
カイジ手札 | 和也手札 | ライフ(カイジ/和也) | Bet | 収録巻 | |
---|---|---|---|---|---|
13 | 2/K | 6/A | 0/12+1 | Bet1(カイジ赤)→自動的にコール | 5巻 |
カイジの垂直落下が始動し、チャン・マリオの赤ライフ2つを追加して再開となり、カイジと和也のライフはそれぞれ2(赤)と12+1(赤)に。
さらに赤ライフ2追加の14回戦から22回戦
カイジ手札 | 和也手札 | ライフ(カイジ/和也) | Bet | 収録巻 | |
---|---|---|---|---|---|
14 | 2/8 | 6/7 | 3/12 | Bet1(赤)→カイジBet2→和也ドロップ | 6~7巻 |
15 | 7/8 | 7/J | 3/12 | Bet1(赤)→コール | 7巻 |
16 | 8/J | 4/J | 3/12 | Bet1(赤)→コール | 7巻 |
17 | 8/Q | 4/5 | 1+3/11 | Bet1(赤)→コール | 8巻 |
18 | 8or9/Q | 3/5 | 2+3/10 | Bet1→コール | 8巻 |
19 | 8or9/9 | 5/Q | 3+3/9 | Bet1→コール | 8巻 |
20 | 8/9 | 9/Q | 5+3/7 | Bet1→カイジBet2→和也コール→カイジBet4(3+1)→和也ドロップ | 8~10巻 |
21 | 9/K | 9/Q | 6+3/6 | Bet1→カイジBet2→和也ドロップ | 10巻 |
22 | 9/J | ?/9 | 7+3/5 | Bet1→カイジBet2→和也ドロップ | 10~11巻 |
通して全体の戦いを見ると、グッダグダなのが良くわかります。最初にカイジが連勝するのは、最初から読めた展開。そうでなければ、ライフが少なすぎるカイジには選択の余地がまったくなくてマンガ的に見せ場が作れませんからね。
一度盛り返したカイジが、絶体絶命のピンチに陥って赤ライフに行くのも想定通りの進み方なのは明らか。ここまでで4巻、おそらく最初から考えていた展開通りなんでしょう。
そのあとどうにもグダグダな展開が続きます。そもそもカードを出してBetするまえから読者には勝者がわかります。なぜなら負ける側が疑心暗鬼に陥るところだけが描写されるから。基本的に手がわからない側が精神的優位に立ってるんですよね。心理描写が描かれない側は負けるにしても、相手のU(8以上)にうまくD(7以下)をぶつけられたり、絶妙のBetだったり。
14回戦以降がとにかく長い。勝敗表示が20回戦までしかなくて、わざわざ消してから21回戦以降を表示してますからね。ここまで来たら50回戦くらいまで引っ張って伝説を作ってほしいところ。ヤングマガジンは頭文字Dでもグダグダ連載を許す懐の広い雑誌ですからね。
ワン・ポーカーとエア・ポーカー似てるけど全く違うということで、嘘食い41巻を読んだ後に、ふと通して読みたくなって一気読みしてみました。
賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編 コミック 1-9巻セット (ヤンマガKCスペシャル)
- 作者: 福本伸行
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/12/04
- メディア: コミック
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賭博堕天録カイジ ワン・ポーカー編(10) (ヤンマガKCスペシャル)
- 作者: 福本伸行
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