愛情を殺意に変換してしまう奇病が感染していくサスペンスホラー。
主人公の高校2年生神城卓は、愛する幼馴染の花園魅香へつのる殺意を抑えながら、学校中でモテる花園を殺さんとする感染者たちと戦います。
2巻の終わりでは、学園祭が始まり、潜んでいた感染者たちが一挙に活動を始め、急展開で日常が崩壊して行きました。
花園に告白しようとする男が持っている手紙に書かれていたのは「死ね死ね死ね死ね死ね」という異様な文字。ネイブがなぜか傘をさしていると思ったら、多数の生徒が首と胴体を切り離されて振ってきます。神城が花園を守るために見てもらっていた園葉は毒入りたこ焼きでクラスメイトを毒殺。殺意であふれかえった学園祭の開幕しました。
4巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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園葉は自分に優しく接してくれた花園を好きになり、感染によって殺意を抱いていました。愛する人を殺さないようにするため、自室で毒劇物を飲んで自殺しようとするも、何をどれだけ飲んでも死ぬことはありませんでした。自分に性的な虐待を加える父が、自分の体を舐めたときに苦しんで死んだのを見て、自分自身の肉体が毒になったことを悟ります。
口移しで自分の血を飲ませて花園を殺そうとする園葉。間一髪で神城が駆けつけます。園葉は自分の血をスプレーに入れて噴射し、神城の視界を奪います。腕力で上回る神城ですが、リストカットした園葉の血液が気化した毒ガスに苦しみます。最後は、やはり神城の目の力で、毒ガスが空気よりも比重が軽いことを見抜き、花園が殺されそうになるギリギリで反撃できる体力を回復して、逆転します。
保健室に花園を連れていきますが、ネイブとの電話で目を離した隙にかつらをかぶった生徒と入れ替えられます。ネイブによれば、今回の事件には感染者だけでなく、とある組織が一枚かんでいるとか。ここまで一貫してネイブが暗躍する動きはありません。花園が攫われたのは体育館。そこで獲物として縛り上げられ、花園のことを好きだった生徒たちによる殺し合いが始まります。体育館に行って花園を助けようとするも殺し合いに巻き込まれる神城。感染者がうごめく中、花園の体を手にしたのはサッカー部の篠宮でした。
1巻で神城の殺意が目覚めた時の恐怖に触れて頭がおかしくなったかに思われていましたが、数週間前に目を覚ましていました。神城は篠宮を追いかけて校舎の屋上へ。そこで、超人的な蹴りの技術に目覚めた篠宮と、すべてを見通す視力を手にした神城のバトルとなります。神城の目でとらえられないほどの速度で生首を蹴って攻撃してくる篠宮。最終的に、花園への愛(殺意)でまさる神城がスーパーサイヤ人的な怪力を発揮して勝利します。校舎をぐちゃぐちゃに破壊するほどの怪力まで出るので何でもありかよ感があります。
まだまだ校内には感染者が残っていましたが、ネイブが車で駆けつけて2人を連れていきます。ネイブが気を失った神城に「どんな殺意にも打ち勝つ強さを秘めている」「他の感染者を救うことができるかもしれません」と話しているところを見ると、感染者を指揮する勢力と戦う側っぽいですね。
着いた先の病院で目覚めた神城。花園に近づいたところで、涙を目にためた花園が神城の首に手をかけます。最初から読者には薄々わかっていましたが、花園もまた殺意に耐えている一人でした。花園の体は、一連の事件で負った傷も全部治っています。
次巻新章始動とありますが、なかなかに詰め込まれた忙しい展開が続きますね。サスペンスホラーから、ネイブの言う組織との戦いに花園と身を投じるような展開でしょうか。
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