夫婦合作の壮大な長編SFマンガ。
ソフィアとルーの2人が死に、人類を死滅させる吸血鬼化ウイルスがばらまかれました。イエスを裏から操っていた黒幕のシドは、決死のアルフォンソと心中。
再生したオリジナルフレイアはゲートをくぐってソフィアのいる場所へ。ソフィアから400年の時が経過したことを知らされます。
19巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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オーディンたちが、オリジナルフレイアを追ってポートをくぐって行いきます。辿り着いて見つけたのは、石になったオリジナルフレイアとソフィア。灰になって死ぬウイルスのはずですが、なぜか2人だけは石に。オリジナルフレイアから記憶を読み取り、ソフィアとエイミーが同一人物であることをとうとう知ることとなります。
オーディンたちが戻ってきたときには、コーリング博士やケイト、スー、ジャン・ピエールもいました。世界に広がったウイルスで、すでに30億人が亡くなったことが知らされます。
バートリー夫人のもとにいた人たちも次々に亡くなっていきます。ウイルスに耐性があったのは、エドとリズ、アシュリーだけ。3人で車に乗って、オーディンの家まで辿り着きます。
次々に吸血鬼が死んでいく異常事態に気付いた伯爵が、ノードンを詰問しに行きます。もちろんウイルスとノードンは無関係ですが、生き残ったのが2人だけだということで、ノードンに促されて伯爵は過去を語り始めます。以外にも深い設定のあった伯爵。
エルサレムの十字軍遠征で生き残ったあと、褒賞として「神の福音」と称して銀の盃に入ったイエスの血を飲まされて吸血鬼に
ヴァチカンの極秘任務で、オーディンたちが過去に飛んでくるときに使った棺桶を捜索
棺桶を見つけて持ち帰った褒美に、爵位を授けられて伯爵に
伯爵がイエスの血を飲んだ銀の盃を、はした金で売り払い、その盃でワインを飲んだバートリー夫人やジャン・ピエールが吸血鬼に
ウイルスを止めるために、再びシドのコンピュータの前に戻ってきたオーディンたち。シドがやってきたことを調べ始めますが、そのすさまじい仕事っぷりに驚かされるばかりとなります。
かつてイエスが使っていて、現在はオーディンたちがいる空間を維持するシステムが稼働していたのは1万年も前から。外部からの電力供給などは不可能なので、シドは自前の核融合炉を建設していました。過去に飛ぶための加速器発動に合わせて1万年後に最大出力になるように設定されていて、解除パスも見当たりません。放っておけば、ヴァチカンは核融合炉の爆発ですべて消し飛ぶという抜き差しならない状況。
ウイルスと核融合炉の両方を止めなければなりませんが、フレイアはさらにシドが歴史を改変して、自らの手でネアンデルタール人もクロマニヨン人も遺伝子操作して生み出していたことを突き止めます。ウイルスで滅ぼうとしている人類すら、シドの手で生み出されていたということでしょうか。
すべてがシドの掌の上で動いていた、ということのようですね。ここまで完璧な仕事っぷりを見せていたのに、18巻でアルフォンソにあっさりとやられてしまったことにやはり驚きです。
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