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リボーンの棋士 / 鍋倉夫(1)、元奨励会三段が再び将棋の世界の扉を開きプロの道へ

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リボーンの棋士(1) (ビッグコミックス)

少年誌で始まる将棋マンガは最近、すぐに打ち切られてしまいがちですが、人間ドラマとして面白い作品が青年誌に出てきました。規定の年齢までに三段リーグを突破して四段(プロ)になれなければ退会となる奨励会。その奨励会で、年齢が来て退会することとなった人を、元奨と呼ぶそうです。

主人公の安住は、将来を嘱望された少年でしたが、プロになれず元奨として働いています。10代から20代をすべて将棋に捧げて結局プロになれなかった。野球やサッカーならよくあることで、楽しく人生を送れるのですが、将棋だとなんとも暗い雰囲気が漂うのがなんともいい感じです。

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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  1. 役者を目指して劇団に入りながらカラオケで働く26歳の森は、同僚でいつも明るくニコニコした様子の安住を、どこかで見たことがある顔だと気にしていました。将棋ファンの森は、数年前の対局の映像を見直しているときに、安住が記録係として映っていることに気づきます。将棋の話題をふるもまったく興味ないと言い切る安住でしたが、心のうちに燃えるものがあり人と指したいと思い始めていました。

  2. 買い物に行きたいと誘いながら、不意打ちでデパートで開催された将棋まつりに安住を連れていった森。そこでは、プロによる指導対局が行われていました。相手となるプロは、自身が敗れてプロになる道を閉ざされた明星六段。自分のことを全く覚えていない明星六段に、平手で挑戦して勝利します。

  3. さらに将棋に対して明るくなった安住は将棋センターに行き、同じ元奨の土屋に再開します。土屋と一緒に、アマ竜皇戦に出場することを決めます。安住が予選リーグで当たったのが、アマチュア最強と呼ばれ、プロ相手に五分の成績を残している東大卒商社勤務のエリートサラリーマンの片桐でした。明るく爽やかな笑顔を見せる片桐でしたが、棋士になりたいという夢を父親に潰されたという過去を持っており、好きなだけ将棋を指してきた元奨に対しても複雑な思いを持っていました。その片桐を、相横歩取りの殴り合いで制する安住。

片桐のキャラが好きですね。棋譜の監修は元奨の鈴木肇氏ですが、最初のページのこども将棋名人戦で鈴木という名前の少年が、安曇に敗れているシーンがあることに気づきました。もちろん、狙ってそういうネームにしたんでしょう。

リボーンの棋士(1) (ビッグコミックス)

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