プレイボーイで連載している格闘マンガ「TOUGHタフ」シリーズの最新作「龍を継ぐ男」。高校のときにクラスの男子がバキ派とタフ派に別れ、熱い議論を交わした過去が蘇ります。
主人公は18歳の龍星、タイトルの龍を継ぐ男からもわかるように、父親はもちろん鬼龍です。TOUGHは戦いはもちろんなんですが、父親が誰なのか、という部分にも異常に情熱を注ぐ格闘マンガ。熹一の父親もおとん→鬼龍→ファントム・ジョー→日下部覚吾と二転三転しました。
絶倫で絶大な力を持ち、夜な夜な塀を乗り越え弟の病室に忍び込んで鍼治療を行うツンデレだった鬼龍の息子って書くとネタっぽくなっちゃいますが、龍星は間違いなく鬼龍の血をひいています。
1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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東大理IIIに首席で合格した龍星でしたが、家柄や学歴、肩書に何の価値も感じられず、進学を辞退します。母親の連れ子として、長岡家で育てられた龍星でしたが、兄からは「寄生虫」となじられ不遇な扱いを受けていました。
末期がんで母が死んだその日、義理の兄と父をワンパンでぶっとばして家を出ます。母が残した龍星の父の情報は「修羅の漢(ひと)」。
父である鬼龍がたった一人でロシアン・マフィアを壊滅させるほどの腕前と知るや、会って傲岸不遜な顔面をぶん殴りたいと父親譲りの態度を見せる龍星。その龍星のもとに、ボルキアと名乗るナイフ格闘術の達人が現れ、一撃で気絶させられて捕らえられます。
ボルキアを雇った水木という男は、妻を鬼龍にネトラレていました。復讐で鬼龍を呼び出すために龍星に目を付けました。呼び出された鬼龍は、スナイパーライフルの銃弾をかわし、一瞬で銃を分解し、傭兵部隊を壊滅させて龍星たちの前に姿を現します。しかし、鬼龍だと思っていたのに現れたのは静虎でした。鬼龍に代わって謝罪するという静虎に気おされた水木は龍星を解放します。
解放された龍星はリベンジとばかりにすぐさまボルシアに攻撃を仕掛けます。そこに割って入ったのが静虎。龍星の怖いもの知らずな振る舞いを放っておけないと言い、静虎 v.s. 龍星の戦いが始まります。といっても、実力に差がありすぎて、一方的に静虎が殴り続けるワンサイドゲームでした。
死の間際の龍星の母親に頼まれて龍星を迎えに来た静虎。龍星は静虎の強さと人格を認め、灘神影流に弟子入りします。
静虎は、龍星が灘神影流を継承すれば、避けて通れない宿敵たちが現れると言います。その宿敵とは、世界中にいる鬼龍の子供たち。艶福家で生殖能力抜群の鬼龍が世界各国にばらまいた最強の遺伝子の争いですね。タイトルと時折出てくる女を抱いた鬼龍の描写が繋がってきます。
1巻の最後は、鬼龍の息子の一人、鬼塚姫次がボルシアを赤子の手をひねるようになぶるシーンが描かれます。静虎が「あの男だけは別格」と話す姫次は、心がなく初めて人を殺めたのが小学生のときという危険人物。さらに、その姫次に超実践的武術である灘神影流を叩き込んだ師匠の名前が宮沢喜一であることが明らかになります。
ジョーカーキャラだった鬼龍の息子たちによる最強バトル、さらに喜一や静虎がその息子たちの師匠になるという熱い展開。勝ち残った息子を鬼龍がフルボッコにするであろうシーンも目に浮かびます。そういえば、バキでも同じ路線になるかと思いましたが、結局刃牙とハンマーしか出てきませんでしたね。
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