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弱虫ペダル SPARE BIKE / 渡辺航(1)、巻島に新開と福富、東堂の過去エピソードを描く弱虫ペダルスピンオフ

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弱虫ペダル SPARE BIKE(1)(少年チャンピオン・コミックス)

弱虫ペダルのスピンオフ作品。インターハイを戦う本編とは違って、各キャラクターの過去に焦点を当てています。本編中でも、各キャラクターの過去エピソードがさらりと挿入されることがあるんですが、「SPARE BIKE」ではそういったエピソードがじっくり描かれます。

週刊少年チャンピオンと別冊少年チャンピオンに掲載された話で構成された1巻。巻島の高校1年生時代、福富と新開の中学3年生時代、東堂の中学時代が出てきました。

1巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)

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巻島裕介

高校に入学して自由になれるかと思いきや、髪の色や立ち居振る舞いがだらしなく斜めになっていることを咎められる日々。自転車競技部に入ってがんばろうとしたら、いきなり先輩に笑われるダンシング。

金城は期待の1年として入部、田所はまだ全然で自転車磨きをしてます。寒咲兄がこのとき、3年生でキャプテンをしてたんですね。平坦な道で誰にもついていけず、登りではフォームを矯正されてうまくいきません。

しかし、ただでは起きない巻島。フォームを直されて素直に従っているフリをしながら、練習後一人で個人練習に励みます。部室の壁にこっそり練習回数を落書きしてスリルを味わう巻島。練習の成果を大会で見せつけ、先輩たちを差し置いて、異様なダンシングで独走して優勝します。最後は壁の落書きをノコギリで切り落とすシーンが。部室に描かれた穴は、こうしてできたというエピソードでした。まあそんな穴があった描写はなかったんですけどね。

新開隼人と福富寿一

中学3年生で、推薦で箱学に入学するはずの福富でしたが、その推薦が突如取り消されます。原因は「素行不良」。山でのゴミのポイ捨てや他のサイクリストに勝負を吹っかけたりするといった情報が学校に寄せられたためです。この福富はもちろんニセモノ。新開とともにそのニセモノを捕まえに行きます。

早速出てくる福富のニセモノ、顔はブサイクです。赤信号を無視しながら逃げていくニセモノを、律儀に信号を守りながら追います。圧倒的な早さで追いついて、無事に謝罪させて推薦を復活させたというエピソード。

オチはというと、ニセ福富も箱学に入学して同じ自転車競技部に入部していました。軽ーいノリの今井という男。新開と福富の武勇伝を泉田に話していると見せかけて、まさかの今井の過去語り。

東堂尽八

温泉宿、東堂庵のおぼっちゃんだった東堂。中学の友達に誘われて自転車レースに出ることに。その友達である修作は、東堂の才能に目を着けていました。ボロボロのママチャリで、ギシギシと音を立てる年代物であっても東堂が乗るとスムーズに進んでまったく異音を発しません。「ロスが無いようにペダルを回すだけ」とサラリと言ってのける東堂。

試合当日はというと、ナルシストの東堂はママチャリに加えて襟を立てたシャツのオシャレ着で参戦。汗かいたらどうするんだというツッコミに対してゆっくり走ると答えたり、ゼッケンつけるのがダサいから出走取りやめを検討したりとハチャメチャ。

修作と二人で、他中の自転車競技部をリードして山を登っていきますが、途中で修作が足をつってリタイア。ここから修作のススメで彼のロードバイクにまたがって登っていきます。そして、初めて乗るロードにも関わらず、まったくロスのない走りを披露して見事優勝。努力ではなく天才型ですね。巻島とは違う。

そしてオチは、その武勇伝を語っていた相手の山岳は完全に寝ていたというもの。

後書きでは、週間連載しながら、別にSPARE BIKEの原稿を上げるのがいかに激務かということが語られてます。自転車載ったり取材言ったりもされてるみたいですし、渡辺先生かなりパワフル。

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