ダンジョンを探索するパーティのアドベンチャーとグルメをミックスさせた話題作。ウィザードリィ系のRPGっぽく人間・エルフ・ドワーフといった種族、戦士・魔法使い・盗賊といった職業、スライムやドラゴンなどのお約束モンスターが出てくるんですが、メインは料理。仕留めたモンスターをあの手この手で調理していきます。
比類なき食への探究心を持つ戦士ライオスと、エルフの魔法使いマルシルとハーフフットの盗賊チルチャックというパーティに心強いドワーフの斧使いセンシが加わって迷宮をどんどん地下へ。目的はライオスの妹ファリンを飲み込んだレッドドラゴンを倒して、妹を蘇らせること。
2巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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1巻はそれなりに倒せば食べられるかな、というモンスターが相手でしたが、地下3階からはさらに難易度アップ。体が土でできたゴーレムに、金貨や宝石に擬態した虫、開けた人間を襲うミミック。
センシが拠点としている地下3階を徘徊するゴーレムはなんと畑にされていました。適度に動きまわって虫がつきにくく、土の保湿具合を自分で調整してくれるので野菜を育てるのに最高の環境。さらに、冒険者たちがトイレっぽく使っている場所に溜まった糞尿を回収していたのもセンシでした。ゴーレムを倒してコアを取り出し、肥料として混ぜ込んでからもう一回コアを埋めるというゴーレムの極めっぷり。確かに食事にプラスして排泄も迷宮では今まで誰も考えたことすらない要素ですが。
エルフやドワーフ、ハーフフットといった種族が出てきていたんですが、オークも登場。迷宮に住んでいる彼らにとっては、地上からやってくる冒険者こそが排除すべき敵という悲しい関係。センシとは顔見知りのようで、一緒にパンづくりをすることでちょっぴり交流してレッドドラゴンが現れた場所を教えてもらいます。
幽霊が出てくるゾーンはさすがに食料調達はできないんですが、みんなが助けたいと思っているファリンについてちょっとずつわかってきます。なかなか優秀な僧侶だったようですね。ファリンなしで、幽霊やアンデッドに手こずる一行でしたが、センシが聖水を使って切り抜けます。なんとなく魔除けっぽい製法を全部詰め込んで作った手作り聖水。意外にも抜群な効き目。かけるのではなく、瓶に入れたまま振り回してぶち当てるというのが斬新。
ミミックの話では、チルチャックが活躍。この世界の迷宮ではミミックはヤドカリの一種。宝箱を開けた人を食べますが、ライオスたちにとっては食料。ケルピーが出てくる話では、モンスター相手にもかかわらず長い間ダンジョンで顔を会わせていて倒すのにちょっぴり感傷的に成るセンシの一面が。
順調にダンジョウを進めて、レッドドラゴンの場所も教えてもらって進んでいます。この一行が戦闘で手こずる描写はほとんどないんですが、意外と高レベルなんでしょうか。
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