「げぇむ」をクリアして「びざ」を得なければ、問答無用でレーザーに焼き殺される今際の国。ねくすとすてぇじと称して、絵柄を割り当てられたゲームマスター側との戦いも最終盤に入って来ました。
チシヤがダイヤのキングであるクズリューを倒し、残る絵札もあとわずかとなった所で、ようやく主人公のアリスを中心に物語が進んでいきます。チシヤと出会ったアリス。クズリューを倒してどこか諦めたような表情のチシヤは、自分のことについてアリスに話そうとします。がその刹那、何者かに狙撃されます。撃ってきたのはニラギ。寿命が長くないことを悟り、最後まで生きている実感を得るためにアリスとチシヤに殺し合いを挑んできます。エキシビション「ばとるろいやる」と称してシンプルな殺し合いがはじまります。
17巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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かいさいなのかめ
銃を持ったニラギとチシヤに対して、この引き金を自分のためだけには引かないと宣言して銃を置くアリス。そのアリスを見て、言いようのない孤独感を感じるニラギでしたが、銃声を聞きつけたウサギが現れて状況が一変します。
アリスの殺意を自分に向けさせるためにニラギはウサギに銃口を向けて引き金を引きます。ニラギを止めるために散弾銃の引き金をアリスが引き、チシヤがウサギをかばって腹を撃ち抜かれます。瀕死になるチシヤとニラギ。
げぇむから逃げていたアリスは、ウサギの話す「くりあ」の先にあるみんなが元の世界に戻れる可能性に賭けて、最後のげぇむ「はあとのくいいん」に参加することを決めます。
はあとのくいいん
すべての絵札が落ち、残るはあとのくいいんに参加するべくここまで生き残った面々が集まっていました。参加人数にも持ち込む武器にも制限のないと書かれた札を見て、殺し合いの展開は避けたいと中に入るのを躊躇していましたが、少数精鋭で挑むことになり全員でじゃんけん。アリスとウサギが勝ち、2人で乗り込んでいきます。
げぇむは「くろっけぇ」、ハートのクイーンであるミラと何の変哲もない「クロッケー」をして、勝利でもなく途中棄権せずにただやり終えるだけで「くりあ」という異様な展開に。
どこかに策略がないかと疑うアリスでしたが、ミラは単純にクロッケーを楽しんでいるだけ。1セット目を終えてからの休憩時間に、優雅にも紅茶を飲みながらミラと話すことに。ミラからは、彼女が知るこの世界の真実が語られます。
- アリスたちが居るのははるかな未来のバーチャルリアリティーで、退屈に勝てなかった人類が作った究極のゲーム
なんてもっともらしく語った後で「ウソ♡」と言っちゃうお茶目ぶり。他にも、この世界の真実としてありそうな話を並べ立てますが、大事な点はどんな言葉を今聞こうが、確かめることも信じることもできないという点。2セット目が終わった時点で、「本当の狙いがわかった」と話すアリスですが、今のところどこにも罠はなさそうなんですが。あえて言うなら休憩時間に飲んだ紅茶に何らかの薬が混ぜられているとかでしょうか。また気になるところで17巻が終わっちゃいました。
間違いなく生き残っているはずのヤバとバンダが最後のげぇむ会場にいなかった点が気になりますね。ハートのジャックからこの世界の情報を聞き出せるだけ聞き出しているはずなんですが。
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