「キャタピラー」は「アラクニド」スピンオフ作品。アラクニドに登場した芋蟲が主人公。原作はアラクニドと同じ村田真哉先生。作画は匣咲いすか先生が担当していたんですが、3巻まで進んだ所で27歳にして急逝されてしまいました。2014年に入って作画担当を速水時貞先生が引き継いで連載再開されています。
姉の死の真相をつかむべく、鳳蝶(アゲハ)と名乗る人物の誘いに乗って国内最大級クルーズ船に乗り込んだ芋蟲。次々に襲いかかってくる蟲たち。本編でも活躍しているカブトムシとゴキブリとの戦いでは、本気を解放した芋蟲がカブトムシ顔負けの怪力を見せます。
リオックとハナカマキリには、イチジクコバチと眼帯を付けた男が来襲してこちらも熱くなってきています。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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船体が歪むのではないかというほどのジャイアントスイングを喰らったカブトムシですが生きていました。持っていた槍を高速で回転させてこちらも本気をだそうとした所で、船に穴が開いて海水がなだれ込んできます。お互い罵り合いながらも走って逃げ出す3人。隔壁閉鎖により船は事無きを得ます。カブトムシ達の本当の目的は「組織」を語って「蟲」を集める不審人物の調査。「鳳蝶」の正体が姉をいじめていた亜貴穂であることを聞き出しますが、驚きを見せません。予想していたんでしょうか。
ハナカマキリに襲いかかってきた眼帯の男は樹肌蟷螂(キノハダカマキリ)。ゴキブリとカマキリの能力を併せ持つ強敵にして、孤児だったハナカマキリを引き取って徹底的な虐待と訓練を叩き込んだ人物。「模倣」が「原種」に勝てるはずがない、と言いスピードで圧倒するキノハダカマキリ。
かつてハナカマキリは、キノハダカマキリのもとで調教されながらほんの一瞬だけ生じた僅かな隙で片目を奪って、逃亡していました。ハナカマキリがキノハダカマキリに唯一迫れることができるのはその詐術。戦闘力では劣りますが、相手の隙を作るためにサド全開のキノハダカマキリの琴線に触れるセリフと演技で一矢報います。
この戦いの決着がどうなるのかと思っていたら、キノハダカマキリはあっさりと鳳蝶のもとに案内すると言います。カブトムシと同じ目的だったんでしょうか。鳳蝶の能力を全てを篭絡する魔性と言ってますが、彼はその魔性にやられていないんでしょうか。
リオックとイチジクコバチは、イチジクコバチが圧倒しているというところを散々見せつけた後で、それをものともしない怪力と凶暴さをリオックが最期は勝つというわかりやすい展開。
ハナカマキリとキノハダカマキリが鳳蝶のもとに向かっていると、5巻の最後に出てきていたパラボネラが迎え撃ちます。さらにそこに先代クモまで登場して、また複雑な展開に。
あらすじはざっくりですけど、ハナカマキリとキノハダカマキリの戦いがドンデン返しの連発で魅せ方がうまくて引きこまれます。そろそろラスボス鳳蝶の強さも見てみたいところ。
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