全てのキャラクターが、普通の枠に収まらない一風変わった恋愛観を持つ「クズの本懐」。
他人から好意を向けられている人と付き合うことで、自分の存在に価値を感じるという異様な恋愛観の持ち主である皆川先生に対抗するために、主人公でありヒロインでもある花火が皆川先生の彼氏にアプローチするも、ヤリたいだけのダメ男で撃沈。
麦を一途に思うモカは、かなわない恋と知りつつ麦とのデート。一度も麦と目を合わせず目に涙を浮かべながら「一生の思い出にするね」と話すモカに、麦はたまらずキスしてしまいます。
6巻のあらすじと感想(ネタバレ注意)
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固まる麦と花火の決意
モカを抱こうとするも、汚せないという気持ちが邪魔をして思いとどまる麦。麦へ向けたモカの言葉が痛々しく切ない。
「私は触れてほしかった」
「めちゃくちゃになったっていい、汚れたっていいから」
「麦と同じ世界に生きたかっただけ」
麦と花火は、お互い夏休みが終わるまでに綺麗サッパリ振られてこようと決心します。
早苗のいとこの篤也が登場
桐嶋篤也は、早苗と同い年のいとこ。高身長なイケメンで一途に早苗のことを思っています。新キャラが出てきましたが、幸せになれない恋愛道を歩むのはお約束。早苗には他に好きな人が居ました。相手は女の子の花火。
麦と花火が告白
同じ夏の日に告白して、終わった後に夜の公園で待ち合わせする2人。
花火は、幼いころからずっと好きだったことをお兄ちゃんに告白。やさしく抱きしめてくれるお兄ちゃんでしたが、告白の返事はノーでした。22時の待ち合わせのために公園に行った花火でしたが、そこに麦は現れませんでした。
麦が先生に告白した結果は、なんとO.K.。顔を赤くして「私もずっと、麦ちゃんのこと」なんて言っちゃう先生。しかし、麦はちゃんと先生の正体を知っています。
「俺、知ってます」「あなたがどおおお~しようもなく男好きの性悪女で自己愛こじらせたクソビッチだってことを!!」
それでも先生に「好き」と言われて、逆らえずベッドに入ってしまう麦。こうして、待ち合わせには行けなくなりました。
傷心の花火は、早苗と旅行
早苗に旅行に誘われた花火は軽井沢へ。早苗の親戚が持っているという別荘に避暑に向かいます。早苗はもちろん下心全開。しかし、2人きりの別荘のはずでしたが、先に篤也が来て待っていました。ブチ切れる早苗。
篤也は相変わらず早苗一筋で、花火をモノにしよう鼻息の荒い早苗に「最後に思い出が欲しかっただけでしょ」と冷たく言います。
麦と花火がようやくいろんなしがらみを切って幸せになれるのかと思いきや、モカ・花火・早苗ルートでドミノ倒しにみんな傷ついていってます。私は「クズの本懐」の後書きが結構好きなんですが、6巻も面白いですね。日本語だけじゃなく、いろいろ翻訳されているクズの本懐。英語で「"Scum's Wish"は何を大切に描かれていますか?」と聞かれて「侘び・寂び」という一番翻訳しにくい返答を返してしまう横槍メンゴ先生。
- 作者: 横槍メンゴ
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