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掟上今日子の婚姻届 / 西尾維新、付き合った男を不幸をもたらす女の秘密を看破

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掟上今日子の婚姻届 忘却探偵

ドラマ化された忘却探偵シリーズ6作目。総白髪で眠ると1日の記憶を全部消し去ってしまう最速の探偵掟上今日子の活躍を描きます。

1作目、4作目に登場した隠館厄介が狂言回し役として登場します。不幸体質で冤罪で疑いをかけられるのがパターン化している厄介でしたが、今作では全く別の方面からやっかいごとに巻き込まれます。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

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掟上今日子さんの講演会に参加した厄介。その講演会の質疑応答でほんのちょっぴりですが、今日子さんの秘密がわかります。嘘か本当かわかりませんが。

25歳で、17歳のときの8年前から記憶がストップしていると語る今日子さん。なぜ記憶がリセットされてしまうようになったのか、自身もわかってはいないようです。

  • Q : 毎日どうやって服装をコーディネイトしているのか

  • A : 毎日服を買って、前日と違うクローゼットになるようにしている。また、コーディネイトの前に最新のファッションについて検索している

  • Q : 昔の自分を知る人物を探して、自分に何が起こったのか調べないのか

  • A : 17歳の時点にリセットされるけれど、記憶が積み重ならなくなったのはもっと最近。貴重な1日を自分のことについて調べるのに使ってもリセットされてしまうからしない

  • Q : 記憶がリセットされるなら、毎日同じ男を好きになるのか。それとも違う人物を好きになるのか。

  • A : 同じ男でも違う男でも、差はない。なぜなら男なんて、どいつもこいつもみんな同じだから。

最後の男に関する質問した女性、囲井都市子(かこいとしこ)が今回の依頼人。といっても直接今日子さんに依頼したわけではなく、厄介を通じて囲井さんの悩みを解決することになります。

厄介に取材したい、ということで現れた囲井さん。不幸体質で数々の冤罪事件に巻き込まれてきた厄介から、いろいろ聞き出します。厄介のインタビューを記事にするということでしたが、囲井さんは別件でも厄介に相談を持ち掛けてきます。いわく、自分が付き合った6人の男性がことごとく厄介なみに不幸な顛末を迎えたとか。

  1. 幼稚園児の時に仲良くしていた近所の「お兄ちゃん」が、交通事故に遭い後遺症が残るような怪我をして、引っ越してしまった。

  2. 小学校の時に仲良くしていた子が、飛び降り自殺してしまった。

  3. 高校生の時に、サッカー部の先輩が試合中に靭帯を怪我して引退。

  4. 大学の時のサークルの先輩が、自分と付き合い始めてから堕落の一途で、留年を繰り返して所在不明

  5. 社会人になって1年目、付き合い始めた職場の上司が左遷の憂き目にあい窓際部署に。その後、退職。

  6. 最近付き合ったのはベンチャー企業の経営者だったが、そのベンチャーは自分と付き合い始めてからみるみる業績が悪化し、あっという間に倒産。

最後に、男を破滅させる自分を受け止めてくれるのは厄介しかいないのではないかということでプロポーズしてきます。

いい人すぎる厄介は、プロポーズされたことを隠して、囲井さんを悩みから解放するという体で、破滅した男たちが囲井さんの呪いによるものでないのを調べてもらうことを今日子さんに依頼。

依頼してから数時間後、今日子さんは厄介に調査結果を報告します。1,3,4,6はその後、それぞれ順風満帆であり、破滅などしていないこと、2はクラスメイトのいじめを苦にした自殺で、遺書が残されておらず遺族が学校を相手にした裁判が今も続いている。5が左遷された原因は、社内の複数の女性に手を出したことだったので、自業自得。

いずれも、囲井さんが原因の不幸とは言えないという結論を今日子さんに出してもらったことを厄介は囲井さんに伝えてプロポーズを断ります。ところが、囲井さんはその調査結果を聞いて取り乱し、厄介に向かって「破滅させる」と不穏な言葉を残します。

すっきりしないまま眠ろうというときに、今日子さんから着信。深夜2時に今日子さんが厄介の家に来訪します。最初に厄介が冤罪体質の悪人と言う刷り込みがあったために、正しく推理できていなかった可能性があるということで、自分の体に「厄介は素敵な人だ」というメッセージを残して眠ります。

起きた今日子さんは、厄介の恋人のようにふるまい、同じ情報+囲井さんが報告を聞いて取り乱したという情報から真相を推理します。

囲井さんが原因ではなかった2の死の原因が囲井さんにあったのではないか、と今日子さんは言います。いじめられたクラスメイトをかばい、そのクラスメイトから告白されるも、振ってしまい、そのことで落ち込んだクラスメイトが自殺したというのが真相だったようです。その後、自分を責める罪の意識から、わざと破滅しそうな人物と付き合ったり、破滅した人物と交際していたことにしていました。厄介がプロポーズされた理由もそれ。

講演会→厄介を疑う今日子さん→厄介にべた惚れの今日子さんと、変化する様子を楽しめる一作でした。相変わらず、記憶の謎は明らかになりませんが、テンポの良い推理はすらすら読めて気持ちいい。次作「掟上今日子の家計簿」も楽しみです。

掟上今日子の婚姻届

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掟上今日子の婚姻届 忘却探偵

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