君は淫らな僕の女王(1)、略して「きみだら」。社会現象になってもおかしくない面白さ

成人向けのマンガをこのブログで紹介するのは気が引けるんですが、あまりにも面白かったので感想を残します。原作岡本倫先生、作画横槍メンゴ先生のエロコメディマンガ。お二人がタッグを組むことで、核融合でも起こしたかのようなぶっとんだ面白さに仕上がってます。

幼馴染とかツンデレって掘りつくされた鉱脈に見えて、設定やキャラクターの魅力で素晴らしい料理になりますね。

あらすじと感想(ネタバレ注意)

キャラクターはごくわずか、ほぼ主人公の斎藤あっちゃんとヒロインの川奈昴2人で物語は進みます。幼馴染だった二人ですが、超大金持ちのお嬢様昴とあっちゃんは別の学校に進むことに。高校入学で猛勉強したあっちゃんは、学費免除の特待生として同じ高校に入学してきます。

昴は学校では、あっちゃんに対して冷たい態度を取ります。物語の始まりは、高校生たちの間で「裏の神様」なるものにお願いすると、「何か」と引き換えに願いを叶えてくれるという噂が流れてきてから。その噂を聞いて、あっちゃんは裏の神様にお願いをします。昴との距離を縮めたいがために、自分の部屋と昴の部屋をつなげて欲しいと。その願いが叶い、2人の部屋が繋がります。ところが、このお願いをしたのは、あっちゃんではなく昴でした。二人とも同じ願い事をして、実は両思いだったんですね。

裏の神様は、願いの対価を求めます。対価とは「自制心」でした。昴は1日1時間自制心を奪われてしまいます。

自制心の吹き飛んだ昴は、あっちゃんへの思いを告白。ほんわかしたラブコメだなあ、と思ってたら一転。お嬢様の仮面が剥がれて、とんでもない変態の本性をむき出しにします。恋愛のステップをすべて通り越して、肉体関係を求めてくる昴。そして、自制心が戻ると恥ずかしさから「死にたい、死にたい、死にたい！」と連呼。

このギャップに笑わずに入られません。学校では、相変わらず冷たく接する昴ですが、帰ってからは完全に痴女です。ツンデレというか、デレの部分が完全に変態ですね。昴の一人の時の行動も凄まじい。自制心がなくなって、痛い子になったのではなくバレていないだけで、その行動は完全に変質者のソレです。クールな顔して、出てくるセリフの破壊力がすごい。ここでは紹介しないので、是非読んでください。

タイトルにある「君は淫らな僕の女王」である昴の二面性(一面かも？)をこれでもかと堪能するマンガです。何かくやしいですけど、今年一番笑えるマンガでしたね。